事故の損害賠償補償付きの徘徊防止システムが登場
徘徊防止システムのレンタル利用者を対象に保険付帯サービスを開始
平成28年11月11日、「認知症外出通報システム おでかけキャッチWS-01」のレンタル利用者を対象に、個人賠償責任保険付帯サービスを始めると、フランスベッド株式会社が発表しました。
徘徊に伴う偶発的な事故の増加を受けて
日本の高齢化が進む中で、認知症を抱える高齢者が増加しています。認知症により現れる様々な症状の1つに徘徊があり、これによる偶発的な事故が相次いでいます。
こうした場合の賠償責任の所在が社会的な問題となっており、現在では同居、別居を問わず、監督義務者になりうる家族にその責任が問われてしまっています。
しかし、家庭環境によっては、徘徊に伴うリスクの全てに対応することは難しく、根の深い課題となっています。
そうしたことを踏まえ、今回フランスベッドは、「認知症外出通報システムおでかけキャッチWS-01」の利用者に、個人賠償責任保険を付帯するサービスを開始しました。
これにより、商品により日々の介護をサポートしつつ、当該保険サービスにより、家族にかかる損害賠償リスクの軽減を図っていくとしています。
所定の損害賠償責任に対し、最大1億円を補償
今回付帯される個人賠償責任保険では、被保険者が外出中に「線路内に侵入して電車を緊急停車させてしまった」「誤って商品を壊してしまった」など、偶発的な事故による損害賠償対象とし、1事故について最大1億円が支給されます。
徘徊防止システムのイノベーションとなるか
今回のサービスは、これまでの徘徊防止システムの価値を大きく変える可能性があります。
徘徊を検知し、事故を未然に防ぐという従来の価値に加えて、それでも発生し得る事故を見越した備えが付帯され、徘徊の悩みを抱える介護家族の不安を大きく解消できるためです。
また、この付帯サービスの保険料は全額フランスベッドが負担するため、被保険者はこれまでと同じレンタル価格で、徘徊防止システムと保険を両方利用することができます。
徘徊に対して拭えぬ不安をもつ家族や、そういった家族から相談を受けるケアマネージャーにとって、新しい解決方法として広がることが期待されています。
▼外部リンク
「おでかけキャッチ WS-01」に個人賠償責任保険の付帯サービスを開始
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