徘徊者自動発見技術の実証実験にタクシー会社が協力(北九州)
2016年11月19日
移動中のタクシーが徘徊者の持つ「タグ」を検知
第一交通産業株式会社(以下、第一交通)は11月、北九州市で行う徘徊者等発見支援の実証実験に協力すると発表した。
この実証実験は、第一交通と、ネットワークソリューションを開発・販売する株式会社Skeed(以下、スキード)、および公益財団法人九州ヒューマンメディア創造センターが合同で行うもの。
北九州市小倉南区守恒地区で実施し、地元の守恒校区自治連合会、守恒SOSネットワーク会議の協力も得る。
実験ではIoT技術を使ったシステムを構築。スキードが開発した「タグ」と呼ばれる小型発信器を、徘徊の可能性のある人に装着する。対象地区一帯に設置された固定的な中継装置、地区の協力者が持つスマートフォン、それに第一交通のタクシー30台に設置された移動中継局がタグの位置を検出し、見守る人のスマートフォンに表示する、という仕組み。
固定的な中継装置が設置されていない地区や、スマートフォンを持って歩く人の少ない場所でも、それらの場所を通りかかったタクシーの中継装置で検出ができることで、範囲・検出情報量の拡大が可能となる。
タクシー会社の意識の高さが協力の背景に
第一交通はこれまで社会貢献の一環として、認知症による徘徊で行方が分からなくなった高齢者の早期発見と保護に向けて、タクシー乗務員を対象に認知症サポーターの養成を推進する取り組みを行っている。
また北九州市は、全国に20ある政令指定都市の中で高齢化率が最も高く、急速に進む少子高齢化社会の先進地域。
(画像はプレスリリースより)
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発表資料(PDFファイル)
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