大府市内にて固定型受信機の有用性と見守りプラス活用実験
認知症による徘徊者の捜索システムの研究開発のため実証実験開始
平成28年10月14日、認知症から起因する徘徊者の捜索システムの研究開発のため、固定型受信機を用いた位置情報の取得実証及び、徘徊者捜索の模擬訓練での徘徊見守りプラスの試験活用の実証実験を行うと、国立大学法人名古屋工業大学が発表しました。
場所はどちらも大府市内の共和西自治区内で、期間は位置情報の取得実証が同年10月14日から2017年2月末日まで、見守りシステムの活用実証は同年11月27日となっています。
認知症により徘徊してしまった者の早期段階での発見を目指して
昨今、人口の高齢化もその要因の1つとなり認知症を抱える高齢者の数が急増しています。また、この認知症はその進行と共に周辺症状である徘徊を示す場合があり、その時発見が遅れると生存確率が減少していくことが、既存研究により明らかとされているのです。
そうしたことから、極力早期段階での発見が重要となって来るのですが難しい現状にあり、そのため早期発見のためのシステム構築が社会的にも求められています。
こうしたことから、認知症等が背景となる徘徊をしてしまった高齢者を、早い段階で発見するシステムの構築のため今回、位置情報の取得及び認知症を抱える高齢者の徘徊見守りシステム、見守りプラスの有用性について検証していくこととしたのです。
位置情報の取得における固定受信機の有用性と見守りシステムの実用実験
今回行われる実験は、先ほどから触れているように2種類が予定されています。
まず1つは、固定型の受信機による位置情報の取得実験で、対象地域内の商店や共同施設に受信機を設置し、それにより得られた住民10人の外出情報を集めることで行われるものです。
次に2つ目は、名古屋工業大学未来医療介護健康情報学研究所により作成された、認知症高齢者徘徊見守りシステム見守りプラスの、徘徊者捜索における活用について実際の模擬訓練によって実証していきます。
そして、これら2つの実験により、早い段階での発見を助けるシステムの確立を目指すのです。
▼外部リンク
受信機で位置情報の取得 大府市内で実証~認知症高齢者徘徊見守りシステムの研究・開発~
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