認知症による徘徊を検知して家族の携帯端末にお知らせ
認知症を抱える高齢者向け徘徊感知機器みまもりCUBE発売開始
平成28年10月、画像認識技術とモバイル通信ネットワークの組み合わせにより、徘徊やベッド等からの離床を検出し介護に当たっている者の所有する端末への通知及び、本人への声かけを行う「みまもりCUBE」を発売するとの発表がありました。
なお発表元は、株式会社ラムロック及び株式会社NTTドコモ関西支社で、発売開始は平成29年2月に予定されています。
低価格化と監視されている感の軽減を目指して
認知症を抱えた者の介護やケアにおいて、その進行に伴い身辺的な介護に加えBPSDの1つである、徘徊にも気を配る必要が生じてきます。しかし多くの場合、介護に当たる者が他の用事を済ませるため目を離した隙に起きることから、これを完全に行うのは難しいものです。
そこで、こうしたことを背景にラムロックは、平成24年4月より画像認識技術が用いられた徘徊感知機器「ラムロックアイズ」を、提供してきました。ですが、これはパソコンやスピーカーまたネットワーク機器等を別個で用意しなくてはならず、工事費等も含めると実質的なコストが高くなってしまいました。
また、カメラが露出したデザインであったためいわゆる「監視されている」という感情を、ケア対象者に抱かせやすく不安感を助長させる可能性をはらんでいたのです。
以上のことを踏まえ、今回ラムロックはNTTドコモ関西支社と手を組み必要関連機器を小型化し、一体化させドコモの所有するモバイル通信ネットワークを活かすことで、機器の低価格化を図ったのです。
また、レンズの突起部分を本体内部に収めその上からスモークカバーを張ることで、「監視されている感」の軽減も行いました。
転倒や離床また徘徊を感知しこれをお知らせし本人に声かけ
このみまもりCUBEは、認知症を抱える者が寝床から離床するまた徘徊のそぶりを見せる等をした時、カメラと画像認識技術でもってこれを感知します。この時、その旨をケアに当たっている者の所有するパソコンやスマートフォン等の端末に通知し、同時にあらかじめ録音しておいた音声での呼びかけによって足止めを図ることも出来るのです。
加えて、カメラと画像認識技術の組み合わせによって見守りが出来ることから、ケアをする対象者が高齢者である場合、転倒の予防に役立てることもできます。
▼外部リンク
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