若年性認知症等における同和問題についての映画が受賞
北九州市による「光射す空へ」優秀賞受賞
若年性認知症やLGBTにおける同和問題についてとりあげた人権啓発アニメ、「光射す空へ」が今年度の人権啓発資料法務大臣表彰の映像作品部門にて、優秀賞を受賞したと報じられました。
なお、当該賞は自治体による人権啓発資料を対象とするもので、ポスターや映像作品また出版物や新聞広告の4部門に分けられています。
若年性認知症や同和問題についての基礎知識を学べる
認知症は、核となる認知的な症状に加えBPSDと呼ばれる精神及び行動的なそれが進行と共に現れ、その症状的特質上本人の精神的な負担はもちろんのこと、彼らのケアに当たる者のそれも相当なものとなります。また認知症に対する偏見等は未だ残されており、こうしたことから以前よりは好転してきているものの、本人達を地域で暮らしにくくさせている要因となっているのです。
こうした事柄を踏まえ北九州市は、1年から2年に1度人権啓発のための映画を作成しており、今回のテーマとして同和問題をとりあげ、特に60代以下で発症する若年性認知症及びLGBTに焦点を当てて作成しました。
そして今回表彰された「光射す空へ」は、ストーリーの中に上手く若年性認知症やLGBTまた、それらにおける差別や偏見等についてストーリー展開されています。よって、この映画を視聴することでそれぞれにおける基礎知識や課題について学ぶことができ、その啓発効果の高さが評価されたのです。
人権啓発アニメ「光射す空へ」について
このアニメは、平成27年度に北九州市によって作成された人権啓発アニメです。
作中では、若年性認知症を抱えた父を持つ大学生女子がLGBTや、同和問題についてのレポートをまとめるため当事者の声を聞き向き合う中で、徐々に人権感覚を学んでいきます。
同作品はその啓発効果の高さから、実際に市の職員や企業また教育現場において活用されています。
▼外部リンク
平成28年度人権啓発資料法務大臣表彰
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