肥満と認知機能低下に関係あり?

2016年11月1日 PR

近年増加する中高年のメタボリックシンドローム。このメタボは、認知症のリスクを高めるともいわれています。ここでは、肥満と認知機能低下の関係性や、予防のために積極的に摂りたい食材などをまとめて解説しています。

メタボ予備軍は要注意!肥満は認知症のリスクを高める

近年、中高年のメタボリックシンドロームが増加し、40歳以上の男性では2人に1人、女性では5人に1人がメタボ、またはその予備軍とされています。

メタボのような肥満は、見た目の問題だけでなく、糖尿病や脳梗塞など命に関わる病気の原因にもなり、「肥満は万病のもと」ともいわれています。さらに、最近の研究において、肥満は認知症のリスクも高めることがわかってきました。

研究結果が示す肥満と認知症の関係

肥満と認知症の関係を示したのが、2014年に発表された北米神経科学学会の研究結果です。この研究は、60代を対象に8年にわたり研究したもので、肥満体型の被験者は脳の認知機能に関わる「海馬」が1年で2%近くも収縮していることがわかりました。これは、標準体型の収縮率のおよそ2倍です。

また、国立台湾大学の調べでは、肥満度を示すBMIの数値が25.5以上の肥満体型の人は、BMIが20.5~22.9の適正値の人に比べ、認知症を発症するリスクが2.44倍にも昇ることがわかっています。

では、肥満体型だとなぜ認知機能が低下するのでしょうか。実は、その詳しいメカニズムはまだ解明されていません。ひとつの仮説として、脂肪細胞から出る免疫系化学物質などの化合物が海馬の中で細胞死を促したり、新しい細胞がつくられるのを抑制したりするのでは、という考えがあります。

認知機能維持に役立つ「コリン」は体型維持にも有効?

認知症と肥満の関係性が浮き彫りになる中、注目されているのが「コリン」という物質。

認知機能が低下し日常生活に影響が出ている状態を「認知症」といいます。 コリンは、脳の記憶機能に働く「アセチルコリン」という神経伝達物質の材料となるビタミン様物質で、認知機能の維持に効果があることでも知られています。そして、このコリンは、肥満の原因となるコレステロールや中性脂肪の量を適正に調整する作用をもちます。つまり、コリンを摂取することで、体型や認知機能の維持が可能と考えられるのです。

論文によると、コリンを多く摂取している人はそうでない人に比べて、体脂肪が低い傾向がありました。

コリンを効率的に摂取するには

脳への直接的な効果と肥満における間接的な効果で認知機能の維持が期待できるコリンですが、日本人のコリン摂取量はそれほど多くありません。アメリカで示されている目安量は、成人男性で550㎎、成人女性で425㎎。それに対し、日本人の平均摂取量は300㎎程度といわれています。

コリンをより多く摂取するには、コリンを多く含むレバーや卵黄を積極的に摂る、という方法があります。しかし、これらの食材はコレステロールが高いため、肥満予防という観点からはあまりおすすめできません。

コレステロール値を抑えながら効率的にコリンを摂るのであれば大豆からの摂取がおすすめです。大豆は、コリンを多く含みますがコレステロールは含まれていない優秀な食材。認知機能を維持して豊かな老後にするためにも、積極的に大豆を摂るようにしましょう。

認知症ねっとのおススメは、コリンを手軽に摂取できる商品飲料「アルツパンチ」。1本で、コリン125mg(大豆なら200g=670粒分、納豆なら10パック分相当)を補うことができる。1箱(30本入)の通常価格 5,994円(税込)を、今だけ特別モニター6本500円(別途送料600円)でモニターを募集中。毎日1本、これからの健康ライフに取り入れてみてはいかがだろうか。

ご両親の食事に一工夫を加えて健康を
ブレインケアクリニック院長 今野裕之先生

特に、記憶力に関連するアセチルコリンという物質は、その合成のためにコリンという栄養素が必要です。コリンを多く含む食品は、卵黄・レバー・大豆・赤身肉・鮭など。こういった食品を食べると胃がもたれる、お腹にガスが溜まりやすい、下痢や便秘になりやすいなどの症状を感じたことはありませんか?もしそうであれば、消化不良を起こしているのかもしれません。食材を細かくする、スープにするなど調理に工夫をして消化しやすいように工夫しましょう。大根やパイナップルなど、消化を助ける酵素が含まれる食品を一緒に食べるのも良いですね。それでも必要な栄養素が不足していると思われる時は、サプリメントや健康食品などを利用するのも一つの方法です。大切な栄養素を十分に補給して、健やかに年を重ねていきましょう。
※医師の意見は一般論であり、効果や効用を保証するものではございません。


このページの
上へ戻る