武田薬品工業がアルツハイマー治療薬開発に挑戦

2016年10月11日

武田薬品アメリカ創薬ベンチャーとの連携によって認知症治療薬開発へ

武田薬品工業株式会社はアメリカの創薬ベンチャージンファンデル社と連携し、アルツハイマー型の認知症に対する治療薬の開発を行っていくと報じられた。

既存糖尿病治療薬アクトスの転用で第3相臨床試験からのスタート

認知症を抱える方は世界規模で増加傾向にあり、2013年時点でさえ3,500万人以上も存在。また認知症自体、未だ根本的な治療薬は開発されておらず、進行を遅らせることに留まっているのだ。その中でも、特にアルツハイマー型におけるそれは症状の進行を大きく止めるまで至ってはおらず、さらなる開発研究が望まれている。

こうした中武田薬品工業は、ジンファンデル社とアルツハイマー型認知症の治療薬の開発に向け、手を組んでいくこととしたのだ。

そして今回開発が目指される治療薬は、既に武田薬品工業が販売している糖尿病治療薬アクトスを、当該分野へ転用させることを目指す。これは糖尿病の治療のためアクトスを用いた認知症症例にて、その症状が緩和されたと学会にて発表されたことによる。

そのため、既に販売承認済みであることから、行われる臨床実験も、最終段階である第3相からとなる。

行われる具体的な研究内容としては、65歳以上の認知機能が正常な5,800人を対象に、アクトスを低用量にて処方することでアルツハイマーによる症状の、発症を抑える効果が見られるかを調べていく。

なおここで言う発症抑制効果とは、服用によりアルツハイマー病由来の軽度認知機能障がいを発症するまでの期間を、どの程度遅延させられるかを見ることで測られる。

アルツハイマー発症リスクを測るバイオマーカーについても検証

併せて今回の研究では、アポリタンパク質の一種に特殊な遺伝子を加えたものによって、これがアルツハイマー病を発症するリスクを測るための、バイオマーカーとなり得るかどうかについても検証していく。

このアポリタンパク質の一種は、ジンファンデル社によって見つけられた血清タンパク質の総称で、アルツハイマー病発症のリスクを示し得るとの研究結果が発表されている。

▼外部リンク
武田薬品工業株式会社


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