認知症関連5団体と認知症専門家が集結

2016年10月27日

京都で認知症に関する団体と専門家が集まり支援の取り組み等について協議

先月京都で開かれた、「きょうと世界アルツハイマーデー記念フォーラム」に認知症に関わる専門家や、認知症関連5団体が100以上もの国々より集結し、認知症を抱える者への支援等について話し合われたと報じられた。

なお今回開かれた記念フォーラムは、京都により主催されたものである。

認知症における早期受診と日々の生活で生じる悩みの共有の必要性について

認知症を発症しこれが進行すると、それに伴い日々の生活を送るために介護を必要とするようになる。また、彼らに対するいわば在宅介護が国により推し進められているが、これを実現するための施策等は十分とは言えず、実際彼らの地域における孤立化や介護に当たる者の離職等が、社会的問題となっているのだ。

一方、認知症に関してこれを根治させるものはまだ発見されてはいないが、早い段階での周囲の気づき及び医療機関への受診によって、その進行を遅らせることが出来る。

こうしたことを踏まえ、世界アルツハイマーデーを記念したフォーラムでは本人やその家族が、住み慣れた地域内で孤立しないために必要なことについて話し合われた。

そしてその具体的方法として、早期での専門医療機関への受診及びその医師やケアマネージャーと、本人や家族が共に認知症に関連する情報や日頃の悩みについて共有することが、参加者により訴えられたのである。

受診の遅れや確定診断後の音信不通という現実

加えて当該フォーラムでは、何らかの理由により受診が遅れそれにより診断も遅れてしまう現実が報告された。

また、認知症という診断が下された後これからのことや、想像し得る病状の進行によりショックを受けそれ以降音信不通となり、治療が続行不可能となってしまう現実もあわせて専門医より伝えられたのだ。

▼外部リンク
公益社団法人認知症の人と家族の会


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