回想法による認知症予防に役立つ本が発売される
2016年11月5日

高齢者向け心理療法回想法を行える本が発売開始
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティーワンから「昭和のあの頃ぼくたちは小学生だった」が発売されている。
この本は、かねこたかし氏が自費製作した昭和郷愁かるたより編成された本である。
当時を懐かしみ語り合うことで認知症予防を図る
認知症は、主に認知的な症状と精神及び行動的な周辺症状により構成される疾患群だ。また、これの予防法として現在多様なものが唱えられているが、その1つとして回想法というものが上げられる。
これは一言で言ってしまえば、自身の体験を話すことでそれを他者と共有する、高齢者向けの心理療法でこれを通じ自尊心の向上等を図るのだ。
そうした中、今回発売される「昭和のあの頃ぼくたちは小学生だった」は、昭和20年代つまり現在70代から80歳前半の人々が、小学生であった時代が舞台となっている。また、当時のシンボルとも言えるモノや風俗また社会現象が描写されており、これをきっかけに当時を思い出し語り合うことが出来得る。
そして、これが実質的に回想法へと繋がりひいては認知症予防を図れると言えるのだ。
懐かしいモノやその頃の習慣を思い起こさせるものを多数収録
この本には、昭和30年代を中心とする時代において実際に用いられもしくは行われていた、火吹き竹や行水また御用聞きや五徳そして自転車の三角乗り等といったものが多数収録されている。
つまり、現在70歳から80歳前半となっている人々が小学生時代を過ごした当時を思い起こしやすくさせ、それらを他者と共有するきっかけと出来得るのだ。
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昭和のあの頃ぼくたちは小学生だった
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