認知症を引き起こす要因ともなるロコモのリスク因子検出へ

2016年9月30日

ロコモティブシンドロームのリスク因子を検出するモデル検出にSAS活用

大阪府泉佐野市及び国立大学法人大阪大学が共に行っている、ロコモティブシンドローム発症におけるリスク因子を検出するためのモデル開発にて、SASを生かしているとSAS Institute Japan株式会社が発表した。

なお、SASは分析のリーディングカンパニーSAS Institute Japan株式会社の略である。

多様なデータの分析を必要とする当研究の特性を踏まえて

平成25年より、大阪大学全学教育推進機構スポーツ・健康教育部門の藤田和樹准教授率いる研究チームは、高齢者におけるロコモティブシンドロームの予防に対する課題の解決に向け、そのリスク因子を予測する動的バランス指標について研究を行ってきていた。

これは床反力測定システムによった2ステップテストを、泉佐野市在住の高齢者約112名に行い、これらデータの測定及び収集を行うものである。

そしてこのデータから指標を割り出し、ここからロコモティブシンドロームリスク因子を検出するモデル設計に、多変量解析が行われそこでSASが活用されているのだ。

また今後はこの研究を進め、生活機能とロコモティブシンドロームの関連性について解析し、より性格にリスク予測等が行えるよう目指すのである。

認知症発症のトリガーとなり得るロコモ

ロコモティブシンドロームとは、加齢をその原因として骨や筋肉また神経系等の衰えによる症状全てを指す。

よって、一見すると認知症とはあまり関係ないように思えるかもしれない。しかし、ロコモティブシンドロームが進行し要介護や寝たきり状態になると、自ら考え行動する機会が自ずと減少していくため、認知症を発症させる要因を作り出しかねないのだ。

こうしたことから、ロコモティブシンドロームを予防することは、介護予防のみならず認知症予防にも繋がり得るのである。

▼外部リンク
大阪大学、高齢者の介護予防と健康増進に向けた共同研究でSASを活用

【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】

このページの
上へ戻る