東京大学等と認知症予防サービス開発へ~メットライフ生命
2016年8月15日
人工知能等を駆使 将来は遺伝子情報の活用も
メットライフ生命保険株式会社(以降、メットライフ生命)、株式会社ハビタスケア(以降、ハビタスケア)および東京大学大学院薬学系研究科(以降、東京大学)は8月2日、疾病予防プログラムを共同開発することに合意したと発表した。
東京大学との共同研究で培った科学的知見をベースにした生活改善アドバイス等を行うもの。今回の提携により、疾病予防プログラムの開発とサービス提供を目指す。提供開始時期は未定。
人工知能(AI)等の最新のデジタル技術を用いる。将来的には、個人の生活状況を記録したライフログの管理や、遺伝子情報、ビッグデータ解析等の活用も視野に入れる。
「発病したら払う」保険とは異なるビジネスへ
各種疾病のうち、患者数の規模や国民医療費全体に占める割合、および影響度が大きい、生活習慣病と認知症に注力。その後はがん等に対象を拡大する見込み。
従来の保険会社のサービスは、「発病後」を対象にした保険商品の開発と販売が中心であった。今回発表したものは、「発病前」を対象にした商品開発を行うもので、保険会社にとっては新しい事業領域への展開を狙うもの。
保険ビジネスで構築した医療機関とのネットワークや膨大な顧客データベースを持つ保険会社の参入により、病気を予防するサービスの質的向上と普及が期待される。
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