シニアケア心の風 介護報酬を不正受給指定取り消しへ
2016年8月4日

認知症を抱える高齢者向けグループホーム運営会社介護報酬を不正受給
平成28年7月27日、認知症を抱える高齢者向けグループホーム「グループホーム田園」の運営会社、有限会社「シニアケア心の風」が実状と合わない介護報酬を請求したとして、おおよそ250万円の返還を求め、合わせて介護保険サービス事業の指定を取り消すと神戸市が発表した。
なお、指定の取り消し日は平成29年の4月1日となっている。
夜勤職員の2人配置をせずに介護報酬を水増し請求
今回グループホーム田園は、2014年7月から2015年11月まで夜勤職員として2人配置という条件を、満たしていないにも関わらず職員人数を実際よりも水増しし介護報酬を請求していた。
加えて、職員の勤務表やタイムカードを偽造した上で神戸市に提出し、介護保険サービス事業者の指定を受けていたのである。
こうした事柄に対し神戸市は調査を行い、それを受けシニアケア心の風代表は経営難を理由に今回の不正を認めている。
不正金及び加算金約250万円の返還及び介護保険サービス事業者指定の取り消し
これらを受け神戸市は同時業者に、介護保険法第78条の10第8号と介護保険法第78条の10第11号、そして介護保険法第115条の19第10号に基づき処分を下すこととしたのだ。
その具体的処分内容は、今回の不正により生じた加算金おおよそ250万円の返還請求と、介護保険サービス事業者指定の取り消しを執行するものである。
▼外部リンク
介護保険法に基づくグループホームの指定取消し処分
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