国立長寿医療研究センター等、ゴルフの認知症予防効果検証へ

2016年7月20日

ゴルフの認知症予防に対し及ぼす影響について検証開始

平成28年7月9日、ゴルフの有する認知症予防における効果を検証するため、埼玉県日高市にある日高カントリーゴルフクラブにて共同研究を行うと、国立研究開発法人国立長寿医療センターが発表した。

なお、当該研究は国立長寿医療センターの他に東京大学や杏林大学そして、ウィズ・エイジングゴルフ協議会が共同で行うもので、同年10月から半年間にわたって行われる。

高齢化社会の進行とそれによる認知症患者の増加を受けて

現在、日本は高齢化社会真っただ中にあり、この流れはこの先も進行すると見込まれている。またこれに伴い、認知症を抱える高齢者も増加しており、それによる諸問題が生じているのも事実だ。

そうした中とりわけ認知症予防に当たっては、身体動作と思考等の脳を用いるような事柄を同時に行うことが良いとされ、このことから、ゴルフはそれらの手段の1つとして有効だと注目されている。

だが、その一方で効果についてはっきりとした立証はされていない。こうしたことから今回、4団体によって共同研究を行うことで、このことについて検証することとなった。

65歳以上の高齢者120人を対象に実施

今回行われる研究は、前もって設定された条件がクリアされた65歳以上の高齢者120人以上を対象とし、研究期間中その半数の約60人の高齢者には週に1回ゴルフ場にて練習を行う。またこれに合わせ、ゴルフをしない群とゴルフをした群間での身体機能及び認知機能等での差異について、研究の前後2回において検査を行っていく。

これらの研究によって、未(いま)だ確証の得られていないゴルフの認知症予防効果について、明らかとしていくのである。

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▼外部リンク
国立研究開発法人国立長寿医療センター

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