ドローンによる「みまもりサービス」の実証実験に成功
上空150mからビーコン端末を検知
写真SNSメディア「フォト蔵」を運営するOFF Line社は、6月17日高尾山において、ドローンを使用したビーコンによる「みまもりサービス」実証実験をおこない、成功したと発表した。
同社は、スマートフォンアプリの検知用固定端末をドローンに搭載し、直径900m、半径450mの世界最長見通し距離をもつビーコン端末(Bluetooth Low Energy)を、上空150mから検知した。 検知端末には、Android端末とスマートフォンアプリの「AirTalk」を使用。
認知症で行方不明となった高齢者や子供を見守る
ドローンによる「みまもりサービス」は、山岳地帯など飛行が許可されている場所なら、制限付きで使用可能。しかし市街地などにおいて、認知症で行方不明となった高齢者や子供の見守りとしてドローンを使用するには、複雑な手続きが必要となる。
今回は、対象者を見失った地点のGPS情報をもとにドローンが飛行し、上空から電波強度によって発見するといった方法が可能であることが証明された。
今後は金沢市内で実証実験を
OFF Line社は今年4月に、認知症患者の「外出検知」と「徘徊を見守る位置情報システム」を開発。金沢西病院、りくつなケアネット金澤など32団体の協力により、金沢市内において大規模な実証実験をおこない、成功している。
今後は、今回実験をおこなった長距離検知のビーコンと固定検知端末(Android・iPhone)、スマートフォンアプリの「AirTalk」を使用し、金沢市内において認知症による徘徊者の「みまもりサービス」を進めていく方針だ。
長距離型ビーコン端末は、ボタン電池1個で約1年間使用可能。同社は、さらに小型化・軽量化して低消費電力化を図り、3000円~5000円での販売を検討している。
(画像はプレスリリースより)
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株式会社 OFF Lineプレスリリース
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