認知症患者向けコミュニケーションツール臨床研究開始

2016年6月23日

クラウドを利用したコミュニケーションツールの臨床研究開始

平成28年6月17日、認知症や軽度の知的障害を抱える者及びその家族を対象とした、ICTによるコミュニケーションツールわすれなびとの、パイロットスタディを開始するとエーザイ株式会社が発表した。

日々の介護や治療における課題の早期解決を図る

認知症は、その性質上デリケートなアプローチ等が要求され、それらは認知症の呈する病態の特徴をおさえたものでありかつ、患者個々に合わせたものである必要があるのだ。

だが、それら症状は認知症由来のもののみならず家族関係や地域及び社会的要因といった、環境的素因と絡み合い表出するためとりわけ家族等の専門家でない人々にとっては、把握するには難しいものがある。

こうした現状を受け、エーザイ株式会社は株式会社ココカラファイン及び、株式会社インターネットイニシアティブとともに既存のクラウド型電子@連絡帳を基に、ICTコミュニケーションツールわすれなびとを開発したのだ。

これにより、家族や主治医といった関係者間で認知症等を抱える者の体調といった情報を、正確にかつ簡便に共有することを目指す。そして、それを通し関係者同士のコミュニケーションを行い易くし、ひいては日々の介護や治療等において生じる課題の早期解決を図るのである。

研究方法等について

今回行われる臨床研究では、50名の患者及びその家族に対しタブレット端末が貸し与えられ、それを用いてインターネットを通じ次の項目についての患者情報を共有していくのだ。

その項目としては、半年ごとに東大病院にて行われる諸検査結果の自宅での閲覧及びそれによる、過去データとの比較やリアルタイムでの主治医等とのコミュニケーションまた、アンケートによっての綿密な現状記録とこれの外来診療へのバックアップ等である。

なお、本研究終了後参加者より意見を集め評価することで、より患者個々に適した治療及びケアを提供でき得る個別化医療の実現を目指していくのだ。

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認知症のケアと介護

▼外部リンク
認知症・軽度認知障害の方やそのご家族のためのICTコミュニケーションツール「わすれなびと」の臨床研究の開始について


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