認知症にも診断の間違いがある?専門医不足が原因に
2015年11月15日
NHKの番組「あさイチ」で特集
2015年11月4日、NHKの番組「あさイチ」で特集「ホントに認知症?」が放映された。
今年NHKが実施した調査では、「実際には認知症でないのに認知症と診断されていた人」が、去年は全国で少なくとも3500名以上いることが分かっている。
誤って「認知症」と診断された結果、治療薬を飲み続け副作用と見られる症状に悩んだり、薬や環境の変化が引き起こす意識の混乱「せん妄」を引き起こしてしまったりといった結果になり、正しい診断まで時間を要してしまったケースもある。
さらに若年性の認知症がなかなか発見できず、「うつ病」と診断され治療を受け続けていた例もあり、問題は高齢者だけにとどまらない状況になっているという。
推定460万名いる認知症患者に対し、約2千名しか専門医がいない現状
番組に専門家ゲストとして出演した順天堂大学教授・新井平伊氏によると、認知症診断における課題として、推定460万名いると推計される高齢の認知症患者に対し、約2000名しか専門医がいない現状があるという。
現実には地域の診療所など、専門外の医師も診断・治療を担っているのが現実であり、その結果、本来必要である「問診、認知機能のテスト、画像検査」の3つセットで行われるべきチェックが不十分となっている可能性があるとも指摘した。
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▼外部リンク
あさイチ 「ホントに認知症?」
本当に認知症? 医療現場で何が NHK NEWS WEB
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