認知症のサイン?大切な家族を傷つけずにチェックする方法
認知症検査を勧める前に知っておいてほしいこと
両親や配偶者のふとした行動から「ひょっとして認知症では?」と疑いをもつことがあります。
大切な家族のことなので検査をすすめたいと思っても、認知症は症状の特性上、罹患を疑うことそのものがご本人を深く傷つけることに繋がってしまう場合があります。また、心配する気持ちから検査をすすめたにも関わらず、検査の結果何もなかった場合に「認知症であると疑われた」という事実が、その後の関係を悪くしてしまうこともあります。
認知症はとてもセンシティブな病気のため、大切な家族であるからこそ、心配でも何もできないということが起こってしまうのです。
そんなときには、自宅で簡単にできる長谷川式簡易知能評価スケールを試してみてください。
このテスト20点以下の場合には、認知機能が低下している可能性があるので、医療機関で検査を受信していただくのがよいと思います。
また、長谷川式簡易知能評価スケールを家族に行う際、以下の2点に気をつけることで、本人に認知症のチェックをしていると悟られることなく行うことができ、「認知症であることを疑われている」と、家族を傷つけないでチェックすることができます。
- ・日常会話の中で質問する
- ・一度に聞かず、1~3日程度の会話日常会話の中で少しづつ聞く
以下で詳しく説明します。
日常会話の中で質問する
例えば、長谷川式簡易知能評価スケールの中では桜、猫、電車などの3つの単語を覚えてもらい、別の設問の後に答えてもらうというテストがあります。
このテストはいかにも記憶力を試しているようで、そのまま聞いてしまうと違和感を持たれたり、他の設問とつなぎあわせて認知症を疑っていることがバレてしまう可能性があります。
このテストを行う際には、クロスワードの本などをあらかじめ開いておき、「ちょっと手伝って!今からいう言葉を覚えて」などとと頼むことで、「家族のクロスワードを手伝うために単語を覚えている」と、違和感を持たれることなくテストすることができます。
一度に聞かず、1~3日程度の会話日常会話の中で少しづつ聞く
例えば今日の年月日を聞く際に、日常会話に混ぜたとしても、短い時間の中で続け様に日付に関する質問をしてしまうと、質問された方は違和感があります。
1日~3日というある程度長い時間軸の中で、少しづつ日常会話に質問を混ぜることで、違和感や不審感を持たれずにチェックをすることができます。
小さな工夫ですが、このようなことで大切な家族に気づかれずに認知症のチェックを行うことができるのです。
認知症は早期発見が大切
認知症にはMCI(軽度認知障害)という認知症になる手前の状態があります。
※MCIは病気ではなく、認知機能に何らかの問題は生じていますが、日常生活には支障がない状態のことを指します。
一般的に認知症になると現代医学では完治は難しいと言われていますが、MCIの状態で早期発見し、予防を行うことで認知症の発症を防いだり、症状の進行を遅らせることができます。また、MCIならば健常な状態に回復することもあります。
認知症をMCI段階で早期発見することは、予防上非常に重要なことです。
しかし、医療機関での検査には不安を感じる方が多く、また、ご自身が認知症であることを受け止められない場合もあります。
そんな時は、電話で10分で認知症・MCIの検査ができる「あたまの健康チェック」をオススメします。コールセンターに電話をして、オペレーターと話しながら認知症・MCIの電話診断を受けることができます。
※「あたまの健康チェック」では、97%の正確性で認知症・MCIの判別ができます。
医療機関ではなく自宅で精度の高い検査ができるので「私も受けるから、一緒に受けてみよう?」と誘うことで、ご本人の不安を和らげることができます。
「あたまの健康チェック」を行い、その結果からも認知症やMCIの可能性が高い場合には、改めて医療機関の検査を受けるのがよいと思います。
MCI段階での早期発見で認知症の予防ができるようになり、これからの認知症対策はこんな形になっていくのかもしれませんね。
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