【無料】WEB配信『食育健康サミット2024』健康寿命延伸に向けたアプローチ~高齢期をいきいきと過ごすための食事と運動~

2024年12月12日

公益社団法人日本医師会と公益社団法人米穀安定供給確保支援機構が毎年開催している、「食育健康サミット」が今年も開催されています。本年度のテーマは、「健康寿命延伸に向けたアプローチ~高齢期をいきいきと過ごすための食事と運動~」。認知症の方やその家族にも役立つ4つの講演が、WEBで配信中です。
この記事では、食育健康サミット2024で見られる講演の内容について解説します。

食育健康サミット2024とは

食育健康サミット2024は、生活習慣病の予防や治療において、ごはんを主食とする日本型食生活の有用性などについて考えるシンポジウムです。今年は「健康寿命延伸に向けたアプローチ~高齢期をいきいきと過ごすための食事と運動~」をテーマに、健康寿命を延ばすために欠かせない適切な食事と運動について取り上げられています。

要介護状態の原因にもなることでも知られている低栄養を予防するにはどうしたらいいのか、栄養改善はどうしたらいいのか、どのように運動したらいいのかについて悩まれている方も多いことでしょう。

深い知識を身につければ、介護にかかわる専門家により具体的な相談ができますし、日常生活での改善点を見つけやすくなります。医師や管理栄養士などを主な対象とした専門的な講演ですが、どなたでも無料で視聴できるので、高齢期の食事や運動について理解を深めたい方、悩んでいる方は視聴してみてはいかがでしょうか。

■WEB配信の視聴方法
WEB配信は、2024年12月4日(水)から配信が始まっており、 2025年2月28日(金)23:59まで視聴できます。
※視聴にはこちらから登録が必要です
※登録や視聴は無料です
下記バナーやQRコードからお申し込みください。
 

講演内容

それぞれの専門家が解説している、講演内容をご紹介します。

■基調講演:日本食と健康長寿
講師:辻 一郎先生(東北大学 名誉教授 / 東北大学大学院医学系研究科公衆衛生学分野 客員教授
ごはんを中心とした日本食パターンは、循環器疾患の死亡リスクや要介護・認知症の発生リスクを低下させることが、多くの研究で明らかになっています。なぜ日本食が健康によいのか、日本食が心身に与える影響とは何かについて解説されている講演です。

■講演1:高齢期の健康課題と栄養療法の重要性
講師:荒木 厚先生(東京都健康長寿医療センター糖尿病・代謝・内分泌内科 フレイル予防センター長)
高齢者では生活習慣病だけでなく、筋力の低下(サルコペニア)と虚弱(フレイル)、認知機能障害などが生じ、低栄養はそれらのリスクを増大させます。中年期では、糖尿病や肥満に対するメタボ対策が重視されていますが、75歳以上の高齢者では、低栄養やフレイル対策へシフトすることが必要です。この講演では、メタボとフレイルに共通する対策である運動療法と食事療法の意義、日本食の有用性について紹介しています。

■講演2:フレイル・サルコペニア対策のための運動と食事
講師:山田 実先生(筑波大学人間系 教授)
フレイルやサルコペニアに抵抗して健康長寿を実現するには、継続的な運動と適切な食事、そして社会との関わりを保つことが重要です。この講演では、フレイル・サルコペニア対策に向け、運動の捉え方や運動継続のコツを紹介するほか、運動効果をアップさせるための栄養の重要性、社会と関わることの意義について解説されています。

■講演3:人生100年時代の栄養~高齢者は何をどう食べればよいのか?
講師:川口 美喜子先生(札幌保健医療大学大学院 教授 / 大妻女子大学 特任教授)
高齢者の低栄養は、病気を招くだけでなく回復の妨げにもつながります。栄養指導では、おいしく食べることよりもたんぱく質摂取を注目した結果、主食の炭水化物が減って、エネルギー不足になってしまうことも。この講演では、高齢者が健康で「おいしく食べて」、長生きするための食事の取り方、さらに、炭水化物を取ることの重要性などについて解説されています。

■クロージング / サミットまとめ:健やかな高齢期のためにいまできること
講師:寺本 民生先生(帝京大学臨床研究センター センター長 / 寺本内科・歯科クリニック 内科院長)

■お問い合わせ先
食育健康サミット2024事務局
メール:shokuiku2024@kk.intage.com

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