認知症予防をめざす、島根県江津市の「脳活笑学校」

2020年3月8日

しちだ・教育研究所のプログラムを導入

株式会社しちだ・教育研究所(島根県江津市)は、島根県のほぼ中央に位置する江津市嘉久志地区(ごうつしかくしちく)において、地域の高齢者が主導する「脳活笑学校(のうかつしょうがっこう)」に同社のノウハウを取り入れたプログラムを提供しています。脳活笑学校は、脳を活性化して、「認知症予防」「高齢者の健康寿命の延伸」に繋げることを目的としています。

2019年度は地元在住の65歳以上の高齢者28名が入学、4月下旬に「入学式」を行い、講座をスタートさせてろい、2020年度も4月下旬に「入学式」が執り行われます。

笑学校で実施する講座は、手指の運動、イメージトレーニング、記憶トレーニング、高速処理プリント、計算プリント、読み書きプリント、シルエットパズル、笑いのゲーム、唱歌の9種です。脳の活性化により認知症予防となり、受講者の笑顔があふれる講座となっています。

遊び心を取り入れた、卒業のない学校

受講生は週1回、同市「嘉久志地域コミュニティ交流センター」で受講し、その他の日は、1日15分程度のデイリープリントに自宅で取り組みます。「学校」という雰囲気を醸し出すため独自に校歌もつくり、講座開始時には全員で斉唱をしてスタートします。また、7月下旬から1か月間設けた夏休み期間中には、宿題を集めた「夏の友」を配布するなど、遊び心を取り入れた内容となっています。さらに、この笑学校には「卒業」がありません。参加者は、日々の生活習慣のひとつとして楽しんでいます。

本講座のプログラムは、平成27年度の経済産業省所管「健康寿命延伸産業創出推進事業」の採択を受け、島根県内の大学等との共同研究を実施。脳の前頭葉部分の活性化などで、認知機能の維持・向上や、物事に対して意欲的に取り組むやる気の持続効果などについて、一定のエビデンス取得に成功しています。

しちだ・教育研究所では、「この取り組みを他地域(自治体)にも普及させることを目指し、既存事業である「幼児向け教育事業」に続く柱となる「ヘルスケア事業」として展開していく」としています。

(文頭画像はイメージ。文中画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
「認知症予防」をめざし、脳活“笑”学校。2020年4月に入学式実施
しちだ・教育研究所公式HP


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