東京医科歯科大、アルツハイマー病遺伝子治療の可能性を示す
2018年10月28日
新規の超早期病態分子を標的にした治療法開発にむけて
東京医科歯科大学、岡澤均教授の研究グループは、アルツハイマー病のモデルマウスを用いて、アルツハイマー病の超早期においてSRRM2タンパク質の異常リン酸化が生じることを見出し、発達障害原因遺伝子PQBP1(ポリグルタミン配列結合タンパク質1)を用いたアルツハイマー病の遺伝子治療の可能性を示しました。
SRRM2リン酸化は核内部のSRRM2減少につながり、更にRNAスプライシング関連タンパク質(特に発達障害原因タンパク質 PQBP1)の減少、シナプス関連タンパク質の発現低下、さらにシナプス障害を引き起こし、最終的に認知症状を引き起こしていることを明らかにしました。
根本的な治療法が確立されていない、アルツハイマー病、前頭側頭葉変性症、レヴィー小体型認知症の3大認知症は、高齢化社会の日本で大きな社会問題となっています。アルツハイマー病は、2025年には高齢者の5人に1人が罹患すると言われています。
研究の詳しい内容については、下記外部リンクよりご覧下さい。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
東京医科歯科大「アルツハイマー病の新規病態と遺伝子治療法の発見」―新規の超早期病態分子を標的にした治療法開発にむけて―
おすすめ記事リンク
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 岩田淳先生インタビュー:第6回 MCIの誤解と予防・治療