認知症による徘徊を看守る「GPSウォーク(R)」、グッドデザイン賞受賞
西日本国際福祉機器展、グッドデザインエキシビションに出展
高齢者向けのケア・リハビリシューズを手がける株式会社トレイルは、介護現場からの要望を取り入れて開発した「GPSウォーク(R)」が、2015年グッドデザイン賞を受賞したことを発表した。
よって、西日本国際福祉機器展実行委員会主催の「西日本国際福祉機器展」と、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「グッドデザインエキシビション(G展)2015」に出品することとなった。
認知症が原因で行方不明、年間1万人
近年の認知症による徘徊や行方不明は、超高齢社会を迎えますます増加傾向にあり、大きな社会問題となっている。警察庁によると、平成25年度の状況では、認知症が原因で行方不明となっている人は、年間1万人。徘徊による行方不明者を出さないために、地域社会では、さまざまな取り組みがおこなわれている。
「GPSウォーク(R)」は、GPS機器を内蔵できる靴で、認知症の人がこの靴を履いて徘徊し行方不明となっても、今どこにいるか場所を特定することが可能だ。これまでGPS機器は、携帯電話やキーホルダー、時計などさまざまなタイプの開発が進められてきたが、これらは外出の際に必ず持ち歩くとは限らない。
高齢者が快適に着用できる10の工夫
この点「GPSウォーク(R)」は、通常はき慣れた靴であれば着用して外出する確率が高くなる。また裸足で徘徊している場合は、声かけの対象となりやすいため、行方不明となる前に発見できる可能性が高い。この靴を利用することで、介護施設のお出かけイベントなどでも、認知症の人が介護者に余計な負担をかけることなく、気軽に参加することができるようになる。
「GPSウォーク(R)」には、GPSを内蔵できるスペースのほか、フルオープンスタイル、名前を書ける白地のフリースペース、足首部分の脱げ防止、夜道でも安全な反射テープなど、高齢者が快適に着用できる10の工夫が盛り込まれている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
うららかGPSウォーク
株式会社トレイル プレスリリース(ValuePress!)
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