順大ら、遺伝性認知症で起こる脳内異常を解明

2019年3月5日

若年での発症例が多い遺伝性認知症の治療薬開発にも有用

順天堂大学脳神経内科の西岡健弥准教授・服部信孝教授らは、国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構の島田斉主幹研究員・樋口真人次長らと共同で、40~60歳代で発症することが多い前頭側頭型認知症の遺伝性認知症患者の生体脳に蓄積したタウを可視化しその量や分布を調査しました。

認知機能障害と運動機能障害をきたす遺伝性の前頭側頭型認知症患者の生体脳に蓄積するタウタンパク質を可視化し、蓄積量が病気の進行の速さと関連すること、非遺伝性の認知症や神経難病と同様に、タウの蓄積にはさまざまな遺伝的・環境的要因が影響することを明らかにしました。

前頭側頭型認知症は、前頭葉や側頭葉の神経細胞死によりその部分が萎縮していく特徴があります。アルツハイマー型認知症と異なり、40~60歳代で発症することが多く、はじめは自発性の低下や行動の異常が目立ち、認知機能障害が現れるのは病気が進行してからとなるため、早期に診断して適切な治療をすることが難しい病気です。

タウを生体で可視化する技術は、同様の病気を持つ患者の診断に有用であるのみならず、さまざまな認知症で神経障害に関与するタウの蓄積を抑える治療薬の効果判定にも有用と期待され、現在臨床試験を実施中です。

詳しい研究結果については下記外部リンクよりご覧下さい。

(画像はイメージです)

▼外部リンク
若年での発症例が多い遺伝性認知症で起こる脳内異常を解明


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