大阪大学で認知症のプレシジョン医療開発が始動
2018年9月14日
バイテックグローバルエレクトロニクス社と寄附講座を設置
国立大学法人大阪大学は、次世代の認知症診断および治療の基盤を作るため、各種半導体・デバイス、計測機器の販売などを行う、バイテックグローバルエレクトロニクス株式会社(東京都品川区)と7月1日付けで大学院医学系研究科に「認知症プレシジョン医療開発学寄附講座」(森原剛史 寄附講座教授)を設置しました。
認知症の治療薬開発を難航させている大きな理由の一つとなっている、認知症診断のための血液バイオマーカーの開発のためには、臨床医学、基礎医学と計測工学の融合が重要という方針が、半導体や電子機器の計測装置を扱うバイオテック社の理解と支援を得、寄附講座開講となりました。
病態解明とバイオマーカー開発を統合的に実施
寄附講座ではバイオマーカー開発や、バイオマーカーと連携した認知症病態解明を進めることによって、生物学的特徴に従った新たな認知症の分類を行います。病気を生物学的に均一に細分類することにより、治療法の効率的な開発が可能になります(プレシジョン医療(※))。
アルツハイマー病は、多くの患者がおり、その克服が強く求められているにもかかわらず、効果的な治療法の開発は難航しています。原因としては「疾患が複雑」「疾患が不均一」「使いやすいバイオマーカーがない」がよく挙げられています。寄附講座では病態解明とバイオマーカー開発を統合的に行いこれらの問題解決を目指します。
(※)プレシジョン医療:一つの疾患に対し、一つの治療法を試すというのではなく、従来の疾患をバイオマーカーで細分類(層別化)し、サブグループごとに最適化した治療を試みるという医療。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
大阪大学で認知症のプレシジョン医療開発が始動!バイテックグローバルエレクトロニクス社と寄附講座設置のお知らせ
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