東京医科歯科大ら、血液脳関門の壁をクリアする新技術を開発
2018年7月2日
認知症などの神経難病への治療応用に期待
東京医科歯科大学大学院の横田隆徳教授と桑原宏哉特任助教(現・厚生労働省医政局研究開発振興課)らの研究グループは、大阪大学大学院の近藤昌夫教授、徳島文理大学の永浜政博教授らのグループと共同で、静脈注射により血液脳関門を通過してアンチセンス核酸を中枢神経系に送達する新技術を開発しました。
研究成果のポイントは以下の通りです。
・神経難病に対する新薬開発において最大の障壁となっている血液脳関門を通過して、代表的な分子標的薬であるアンチセンス核酸を中枢神経系に送達する新技術を開発。
・三つの脳血管内皮細胞の角が接する部位(三細胞間)の密着結合に作用する蛋白質断片「アンギュビンディン1」を静脈注射したマウスでは、その後に静脈注射したアンチセンス核酸が脳や脊髄に到達し、標的RNAの発現が抑制された。
・認知症などの様々な神経難病の治療に応用されることが期待される。
研究成果は、国際科学誌 Journal of Controlled Release(ジャーナル・オブ・コントロールド・リリース)に、2018年5月17日にオンライン版で発表されました。
(文頭画像はイメージ、文中画像はプレスリリースより)
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東京医科歯科大学、「血液脳関門を通過してアンチセンス核酸を中枢神経系に送達する新技術の開発」―認知症などの神経難病への治療応用に期待―
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