森永乳業、ビフィズス菌A1でアルツハイマー型認知症を抑制
2018年2月25日
アルツハイマー型認知症の予防効果に期待
森永乳業は、病態モデル動物を用いたアルツハイマー型認知症の予防効果の検討を行い、「ビフィズス菌A1(Bifidobacterium breve A1)」がアルツハイマー病の発症を抑える可能性があることを発見しました。今後は、ヒトに対する効果の検証を含めて研究を継続し、エビデンスを積み重ねていくとしています。
近年、腸内細菌を含めた腸と脳の機能連関を意味する「脳腸相関」が注目されています。また、これまでに一部のビフィズス菌や乳酸菌の抗不安作用が報告されるなど、プロバイオティクス(人体に良い影響を与える微生物(善玉菌)、または、それらを含む製品、食品)摂取による脳機能への働きが明らかになっています。
ビフィズス菌A1が、脳内の過剰な免疫反応や炎症を抑える
研究は、アルツハイマー病の原因物質と考えられているアミロイドβを脳内に投与したアルツハイマー病のモデルマウスに「ビフィズス菌A1」(1日あたり10億個)を10日間にわたり経口投与して評価を行い、アルツハイマー病モデルマウスの認知機能改善作用があることや、脳内の過剰な免疫反応や炎症を抑える作用があることが認められ、アルツハイマー型認知症の発症を抑制する可能性が示されました。
研究は、東京大学大学院農学生命科学研究科・阿部啓子特任教授、地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所との共同で行われ、科学雑誌『Scientific Reports』(2017年10月18日付)に掲載されました。
▼外部リンク
森永乳業、「ビフィズス菌A1(Bifidobacterium breve A1)」がアルツハイマー型認知症の発症を抑える可能性を確認~科学雑誌『Scientific Reports』掲載~
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