JAXA、アルツハイマー病原因線維の宇宙実験、構造解明目指す

2018年1月15日

アルツハイマー病の克服に向けて、宇宙実験

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、アルツハイマー病の原因となる「アミロイド線維」の働きを解明するため、国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」において2回に渡る実験を計画、第一回目の実験が昨年12月26日に始まりました。

タンパク質の超分子複合体である「アミロイド線維」が蓄積され、いくつかの過程を経ると神経細胞に影響を及ぼし脳を萎縮させ、アルツハイマー病が発症するといわれています。しかし、アミロイド線維の形成機構は解明されたおらず、宇宙での実験に期待がかかります。

鍵となる中間体の解明

宇宙という微小重力環境では、より規則正しいアミロイド線維が得られると考えられ、特に、中間体といわれる線維の伸長を担う部分の構造を知ることができれば、その成長を阻害することによる新薬開発のきっかけとなる重要な発見となります。

代表研究者の加藤晃一さん(自然科学研究機構 岡崎統合バイオサイエンスセンター教授)は次のようにコメントしています。

大勢の方に支えられ、地上の予備実験を積み重ねて、ついに迎えたこの日の実験。宇宙からいただいた金井宇宙飛行士からのメッセージに感動で胸が熱くなります。軌道上でつくりだされた貴重なアミロイドはアルツハイマー病の克服に向けての希望に満ちた重要な手かがりを与えてくれることでしょう。
年越しの実験になりますが、金井宇宙飛行士、引き続きよろしくお願いいたします。

(画像はプレスリリースより)

▼外部リンク
アルツハイマー病発症メカニズムを知る鍵、「アミロイド線維」。その形成機構を調べる宇宙実験が始まりました。


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