パソコンやスマホで行う脳トレ「ブレインHQ」 驚きの効果とは?

2017年6月19日 PR

今や65歳以上の4人に1人が患者またはその予備軍であり、「国民病」とも称される認知症。食生活や運動と同様にその予防方法として重視されているのが脳のエクササイズですが、中でも注目されているのが、スマートフォンやパソコン、タブレット端末でできる「ブレインHQ」です。その効果は具体的にどのようなものなのでしょうか。

ブレインHQの開発者であり、カリフォルニア大学サンフランシスコ校名誉教授のマイケル・メルゼニック博士に聞きました。

「目や耳から入った情報をいかに早く、正確に認識するかが重要」

ブレインHQは、頭の回転の速さや注意力、視覚情報の認識力の正確さに着目した脳トレーニングプログラムです。現在、日本では食品メーカー「ネスレ」が運営するサービス「ネスレ ウェルネス アンバサダー」の利用者に無料で提供されています。

神経科学を専門とするマイケル・メルゼニック博士がブレインHQを開発したのは2010年。マイケル博士によると、どんなトレーニングを行うと脳の機能を改善できるかが25年ほど前から徐々に解明されてきたといい、マイケル博士も脳の機能改善に着目しました。

「重要なのは見ること、聞くことです。目と耳から情報が入り、それらが脳にきちんとつながることで私たちは情報を初めて理解します。そこで私はまず、10年ほど前に聞こえが良くなったり、視野を改善したりするエクササイズを開発しました。それらが有効だとわかったので、アレンジを加えてウェブ上でできるようにしたのがブレインHQなのです」

マイケル博士はアメリカをはじめ、世界各地の脳科学者に呼びかけ、100人以上の協力を仰いでブレインHQを開発しました。

「スピードトレーニング」で認知症の発症リスクが半減

ブレインHQ開発者マイケル・メルゼニック博士

ブレインHQの大規模な実証実験も行われました。アメリカに住む65~94歳の2832人を、ブレインHQに採用されている「スピードトレーニング」を行うグループ、他の脳トレーニングを行うグループ2つ、何もしないグループの4つに分けて10年間にわたって調査したところ、スピードトレーニングを行ったグループは何もしなかったグループに比べて認知症の発症リスクが48%も低下したとのことです。

マイケル博士は言います。「この調査によって、ブレインHQは比較的に短時間でも結果が現れることがわかりました。調査の詳細は、3年間で計18時間のトレーニングを要望し、実施者の中でも結果的にトレーニングの時間が10時間以下に留まったグループと11時間以上に及んだグループに細分化しました。すると、11時間以上のグループの認知症発症リスクが48%減りました。4年目以降にトレーニングを行っていないにも関わらず、10年後に明確な差が現れたのです長い人生の中で1日(24時間)に満たないトレーニング時間ですので、利用者にとっては大きなメリットがあると言えるでしょう。20~30時間を目安にブレインHQを利用されることをお勧めしています」

しかしなぜ、ブレインHQがこれほど結果を出すことができたのでしょう。マイケル博士はその理由についてこう話します。

「それはやはり、脳科学に基づいていることが主因と言えるでしょう。世に出ている脳トレーニングは心理学に基づいたものが多いのですが、ブレインHQは脳科学に基づき、脳の構造的・機能的な性質にアプローチしています。平たく言うと、脳のこの部分がこうなると覚えやすくなるから、こんな刺激を与えると有効だよね、というイメージ。しかも、ハーバード大学やイエール大学などに所属し、世界の一線で活躍する脳科学者の知見を集めて作られている」

精神疾患や脳の損傷、健康な人のパフォーマンス向上にも有効

認知症以外にも効果が見込めるとマイケル博士は続けます。「うつ病や統合失調症などの精神疾患、ケガや脳卒中などにより脳に障害を負った人、がんに対する化学療法で認知機能が落ちた人にも効果が見込めることがわかっています。そして前提として、健康な人のパフォーマンスを高められる可能性が高い」

アメリカではプロスポーツ選手もブレインHQを利用しているそうです。その代表例が、NFLを代表するアメリカンフットボール選手の一人、トム・ブレイディ氏。アメフトは広い視野を保ちながら瞬時に難しい判断を行う必要があることから、ブレインHQが特に効果的だといいます。

また、高齢になると耳の聞こえが悪くなる傾向にありますが、ブレインHQは聞こえの改善にも有効とのことです。マイケル博士によると、聞こえにくくなるのは耳の感知能力が落ちることも一因ですが、そのことよりも、聞いた内容を脳がきちんと処理できないことの方が要因としては大きいそうです。ブレインHQを利用することで、正確な聞き取り能力アップも期待できるといいます。

「体と同じように、自分で脳のケアをする大切さを知ってほしい」

このように、ブレインHQはさまざまな病気・状態の人に効果的だと自信を見せるマイケル博士。アメリカでは100万人に近い人が利用しているそうですが、世界中でもっと多くの人にその有効性を実感してほしいと願っています。

「脳は生まれてから死ぬまで変化し続けますから、何歳からでも鍛えることができます。多くの人が体をケアする大切さを知っていますが、それは脳も同じで、鍛えないと能力は落ちていきます。脳を鍛えることは自分自身を鍛えることなのです。自分で自分の脳のケアをすることを考えましょう」

日本ではネスレが運営するネスレ ウェルネス アンバサダーの会員になると、ブレインHQが無料で利用できます。ネスレ ウェルネス アンバサダーとは、「忙しい現代人に向けて健康的な食習慣を始めてもらいたい」とネスレが行っているサービスの一つ。会員にはビタミンやミネラルを配合した「ウェルネス抹茶」が、食生活に合わせて提案されます。

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