超高水圧加工玄米が認知症の予防・改善に効果

2017年4月20日

水に浸した玄米を6000気圧で粉砕加工

島根県産業技術センターと株式会社エリーゼ(島根県飯南町)は、共同開発した超高水圧加工玄米に認知症改善への有用性が認められたことを発表しました。

超高水圧加工玄米とは、水に浸した玄米を6000気圧で粉砕加工したもの。島根大学医学部や同志社大学脳科学研究科などが、健康などへの効果を検証してきました。

認知症の予防、やる気の亢進、骨密度維持

島根大学医学部の橋本道男特任教授は、島根県飯南町に住む65歳以上のモニターに1年間、超高水圧加工玄米を摂取してもらい認知機能等について調査。その結果、毎日超高水圧加工玄米100gを摂取した人は、白米を摂取した人に比べ、認知機能を評価するテストで回答時間が短縮しました。また、やる気を評価する検査ではやる気の亢進が認められ、骨密度検査では白米摂取群に比べて骨組織指数が増加。超高水圧加工玄米の摂取によって「認知症の予防」「やる気の向上」「骨密度の維持」が図れるとの研究結果を報告しました。

同志社大学大学院脳科学研究科の杉本八郎教授は、通常より老化が早くアルツハイマー病のような認知機能障害を発現するマウスに、超高水圧加工玄米を摂取させて検証しました。記憶学習能力の評価法のひとつであるY字迷路試験では、超高水圧加工玄米を継続的に摂取したマウスは、記憶学習能力がほとんど低下しないことが判明。さらに、超高水圧加工玄米を摂取したマウスは、小麦や精白米を摂取したマウスと比較して、アルツハイマー病の原因物質とされるアミロイドβの有意な減少が認められました。以上の結果から杉本教授は、超高水圧加工玄米の摂取によって、老化に伴う認知機能低下や運動機能低下などに対する予防効果が期待できると報告しています。

食品への使用や医療分野での活用を念頭に

株式会社エリーゼの木下仁志社長は今後の超高水圧加工玄米について、「菓子や麺などの食品や、医療分野にも活用してもらえるように技術の多様化を進めていきたい」と話しています。
(画像は島根県報道発表資料より)

▼外部リンク
株式会社エリーゼ研究報告
島根県報道発表資料


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