「集中力」に関与する脳活動領域の簡便な測定方法を発見

2017年4月13日

将来的に認知症の研究にも

株式会社ファンケルが「集中力」に関与する脳活動領域を、従来よりも簡便に測定できる方法を発見しました。この発見により将来的には、「集中力」の低下が症状のひとつである認知症の研究につながることが期待されます。

前例が少ない方法で、画期的な研究結果

今回の「集中力」に関する脳活動領域の研究では、「集中力が必要な作業時」と「集中力が必要ない作業時」の脳における血流量と脳波を測定しました。 脳血流量の測定に使用された装置は、光トポグラフィ装置。これは脳活動に伴う大脳皮質の血流量の変化を計測する装置です。この測定の結果、「集中力が必要ない作業時」では、「集中力が必要ない作業時」よりも特定の脳領域に大きな脳血流量の増加が確認されました。

また、同時に行われた脳波計による脳波測定では、「集中力が必要な作業時」には一定時間注意を向ける「持続的注意」機能と、不適切な行動を抑える「反応抑制」機能に関わる脳波が大きくなることがわかりました。これらの結果により、光トポグラフィ装置で測定した脳血流が増加していた領域は、集中力に関与する脳領域であることが確認できたのです。

なお、これまでに光トポグラフィ装置と脳波計を同時に使用した研究は前例が少ないため、今回の研究結果は画期的だと言えます。

従来の測定方法の問題点

従来このような「集中力」に関する研究では、人体にごく弱い電磁波を当てて血流動態反応を捉えるfMRI(磁気共鳴機能画像法)や、放射性薬剤を人体に投与して細胞の働きを断層画面として捉えるPET(ポジトロン断層法)が多く用いられました。しかし、fMRIも PETも使用環境が限られるため、簡便に集中力の状態を測る装置として最適とは言えません。今回の研究で、光トポグラフィ装置によって簡便に脳領域の測定ができると確認されたことは、著しい「集中力」の低下が症状のひとつである認知症の研究に、新たな光を差すことになりそうです。

(画像は株式会社ファンケルプレスリリースより)

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ファンケル研究情報


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