大阪市立大学 見守りシステムを開発
2015年10月29日
ビーコン送信機を使った地域自律型ワイヤレス見守りシステム
大阪市立大学は19日、同大学の大学院工学研究科電子情報で准教授をしている辻岡哲夫氏と、ヴァイタル・インフォメーション株式会社が研究開発した「地域自律型ワイヤレス見守りシステム」を発表した。
この「自律型ワイヤレス見守りシステム」は、認知症高齢者の徘徊などの見守りシステムとして、捜索の支援を可能とするもの。
低コストでOK 簡単にできる徘徊予防
見守りシステムは、認知症患者がビーコン送信機を携帯し、患者の自宅などに無線基地局を設け、通信ネットワークを構成。WEBを使って情報を得ることができるシステム。
家族や地域のコールセンタースタッフなどが、パソコンなどで情報を見ることが可能になるため、認知症患者の徘徊捜索の支援ができる。
ビーコンは、かばんや衣服への取り付けも簡単で、コストをかけずに捜索ができるようになる。
携帯電話やスマホの問題点を改善
今回のビーコンを使った見守りシステムは、携帯電話やスマートフォンのアプリを使った見守りシステムの問題点から、研究開発を進めてきた。
今までの問題点として、「携帯電話を使った見守りのコストが高い」、「GPSが室内では使えない」、「バッテリーの問題」などが挙げられていた。それらの問題をふまえ、今回のシステム開発が行われた。
ビーコンは、徘徊者の捜索支援だけでなく、健常者の健康管理の支援も可能となるため、介護予防の効果も期待ができるとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼関連記事
認知症高齢者の徘徊対策に、屋外用BLE「Gateway」販売開始
「徘徊防止システムLYKAON」徘徊行動をスマホへ知らせる
▼外部リンク
大阪市立大学 プレスリリース
【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】
- 認知症は予防できます!! –認知症「予防」のための3資格-
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 1/24(金) 料理研究家 村上 祥子先生による「オンラインフレイル予防講座」栄養・調理編を開催(福岡市)
- 12/20(金)「オンラインフレイル予防講座」運動編を開催(福岡市)
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 【広川先生監修】5分で分かる認知機能チェック(無料)はこちら
- 認知症は予防できるの?
- 認知症の種類とその詳細はこちら