趣味を再開、物忘れ改善など…ホタテ由来プラズマローゲン体験者の声
認知症予防・改善の光明として世界的にも注目されている成分「プラズマローゲン」。2017年3月には九州大学名誉教授の藤野武彦医師率いる研究チームによる、ホタテ貝から抽出されたプラズマローゲンでの認知機能改善に関する論文が医学雑誌「EbioMedicine」に掲載され、より一層大きな話題となっています。
そして今、実際にホタテ由来のプラズマローゲンを摂取して認知機能の改善を体感している方も増えてきているとのこと。今回、プラズマローゲンによって認知機能が改善したという貴重な体験をされた3名の体験談をうかがうことができました。さらにそれぞれの事例について、藤野医師に解説と見解をいただきました。
《事例1》認知症・糖尿病の改善
北海道在住80代の女性、酒井さんの体験談
プラズマローゲンを摂取する前の状態
10年前から糖尿病を患い、近年は幻覚症状もあって病院へ。軽度のアルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の混在した症状と診断された。元気で勝ち気な性格だったが、弱気になり、記憶力や筋力も著しく低下、長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)は20点、MMSEは25点。病院ではメマリー10mgを処方され服用中。
プラズマローゲン摂取開始後の様子
認知症と診断されて約2ヵ月後より、ホタテ由来プラズマローゲン配合のカプセルを朝1粒、就寝前1粒、飲み始める。1ヵ月後には表情が明るくなり、記憶力も回復。3ヵ月後にはMMSE 27点、HDS-Rは27点と大きく数値改善。血糖値・血圧も正常値まで改善し、服用していた血糖降下剤(アマリール)は必要なくなり中止。4ヵ月後にはもの忘れも改善され、以前の勝気さも戻って会話や判断もできるようになり、ほぼ発症前の状態に改善。処方されていたメマリーは、医師に相談のもと半量に減量し、3ヵ月後には服用自体を止めた。
藤野医師の見解・解説
現在、私たちの研究でプラズマローゲンは、認知症だけに留まらず、多くの生活習慣病にも効果があると考えています。なぜなら、ガンや高血圧、メタボリックシンドローム、心臓病、うつ病の患者さんの血中濃度を調べてみると、健康な人に比べて明らかにプラズマローゲンが減少しているのです。ですからプラズマローゲンを飲用して糖尿病の数値が回復したことは自然の流れで不思議なことではありません。
そして、亡くなられた認知症患者の脳で、前頭葉と海馬のプラズマローゲンが非常に有意に減少していることもわかっていますので、その前頭前野と海馬にプラズマローゲンを補えば、表情が明るくなって認知能力や意思が向上してきたことも大いに納得できます。
また、酒井さんの背景をうかがうと、周囲の支えがとても良かったとのこと。とくに50代の息子さんが献身的にサポートされておられました。周囲から「昨日より良くなったね」「すごい!元気になってきて嬉しい」というあたたかな言葉をもらうだけで、脳にも心にもプラスのエネルギーが届くわけです。家族の思いやりや気遣い、信じる力によって良き思い、プラセボ効果も加わり、より一層の相乗効果があらわれたのだと思います。
《事例2》アルツハイマー型認知症の改善
愛知県在住70代男性、Aさんの体験談
プラズマローゲンを摂取する前の状態
アルツハイマー型認知症。記憶障害や気遣い・意欲の低下がみられ、唯一の趣味であるゴルフからも遠ざかっていた。また、不眠の症状にも悩まされていた。
プラズマローゲン摂取開始後の様子
ホタテ由来プラズマローゲン配合のカプセルの摂取を始めて1ヵ月後、1年以上も遠ざかっていた趣味のゴルフを自発的に再開。年齢や日付忘れ、同じことを何度も話すなどの症状は多少残るが、意欲の向上、人への気遣いや配慮に関しては大きく改善した。不眠症状もなくなり、よく眠れるように。現在は、藤野医師が提唱するBOOCS法での短期記憶の改善を目指しながら、週一回の仕事も続けている。
藤野医師の見解・解説
Aさんの場合も、低下していた脳の海馬(記憶中枢)にプラズマローゲンが働き、破壊されていない脳の高次の細胞部分にプラズマローゲンが作用したということになります。あるいは新しいプラズマローゲンによって海馬に細胞が生まれて記憶力が戻ってきたと推測できます。
また、病気や不眠の原因となる “脳疲労(のうひろう)”も改善したことで、不眠症状もなくなったのだと思います。人間が生きていくうえで、最も大事なことは「何かをしたい」という欲求と「さあやろう!」という意思ですよね。そのような脳の高次機能は、大脳の前頭前野にありますが、プラズマローゲンはこの前頭前野を元気にする事が知られています。
認知症では記憶障害が重要視されますが余り気にされない方がいいと思いますよ。なぜなら、私も若い頃から記憶力が良くない方ですがいつも周囲に助けてもらっていますし、何よりも意欲や気力が大切と思っているからです。忘れるならば何度でも言ってあげて、何度でも書いてあげてくださいね。
《事例3》意欲・記憶・睡眠障害の改善
東京都在住70歳代女性、Bさんの体験談
プラズマローゲンを摂取する前の状態
元々はテキパキと何でもこなすタイプだったが、もの忘れの症状があらわれはじめ、家事も出来なくなって、探し物に時間がかかるなど日増しに症状がひどくなっていた。寝起きも悪く、頭の中が朦朧としてやる気も起こらず、ぼーっと過ごすことも増えていた。
プラズマローゲン摂取開始後の様子
娘さんの勧めでBOOCSクリニックにて診察を受け、ホタテ由来プラズマローゲン配合カプセルを摂取することに。その翌日からすっきりと目覚めることができ、やる気も出て普通に一日を過ごすことができた。もの忘れ対策で行っていた脳トレーニングのゲームも好得点となり、家事も支障なくこなせるように。心配していた家族からも喜びの声があがり、日々を笑顔いっぱいに過ごしている。
藤野医師の見解・解説
前述しましたが、前頭前野と海馬に働いて「脳疲労」がとれ認知機能などの脳の働きが改善されたのは明らかです。よく眠れる、すっきり目覚められる、やる気いっぱいの一日が送れる…本当に素晴らしいですね。この良い流れに乗ってしまえば、毎日を楽しく過ごしていただけるのですが、その最初の一歩にプラズマローゲンが役に立つ事が明らかになってきました。
料理、洗濯、掃除などの家事は、想像以上に大変な作業です。料理ひとつとっても、予算を考慮しながら人数分の献立を考え、買い物に行き、切ったり茹でたり炒めたり、それから片付ける…あらためて話すだけで料理という行動の高度さが認識できます。
ですので、認知症の傾向があらわれたり、心の病いなどで少しでも辛くなったり負担になった場合、私はいつも家事を一番にやめてもらいます。全てやめて、ゆったりと休むだけでどれほど楽になるか、周囲が理解してあげることが大切ですね。
「脳疲労」を抱えるすべての現代人におすすめ
お話しをうかがった3つの事例に共通していた見解は、脳内で減少していたプラズマローゲンを補うことで低下していた前頭前野や海馬の機能が改善・向上したということ。さらに、藤野医師が長年研究および提唱されている「脳疲労」の改善にも効果的だったというお話しでした。また、それぞれのご家族の手厚いサポートによる相乗効果にも注目されておられました。
「脳疲労」とは藤野医師の造語ですが、過度なストレスで脳の細胞が神経炎症を起こしてしまい、自律神経まで乱してしまう状態のことです。それにより五感も狂ってしまい、メタボリックシンドロームやうつ病、ガンの原因になり、さらに脳の神経炎症の結果で認知症になる…すべては「脳疲労」から起こりうると藤野医師は説かれています。
「脳疲労を感じている全ての人にプラズマローゲンをおすすめしたいですね。認知症の方はもちろんですが、介護する側や、日々に疲れている現役世代こそ摂ってもらいたいと思っています」とお話しされていました。
また藤野医師自身も長年摂取しているそうです。「私も機能低下の予防として、誰よりも長く愛飲していますよ。こういう仕事をしていますから、いつも山の頂上のような元気を維持していたいのです。おかげさまで、現役を続けることが出来ています」とハツラツとした笑顔を見せていただきました。
藤野武彦医師プロフィール
1938年 福岡生まれ。
九州大学名誉教授。医学博士。
九州大学医学部卒業以来、九州大学医学部第一内科において、内科とくに心臓・血管系の病気の研究を行う。「健康科学」という新しいサイエンスに挑戦し、1991年に「脳疲労」概念を提唱。実際に「脳疲労」を解消し脳を活性化する手法であるBOOCS(脳指向型自己調整システム)理論を創出した。2014年一般社団法人プラズマローゲン研究会設立・同臨床研究部代表。
取材・文/たなべりえ
体験談提供/株式会社ビーアンドエス・コーポレーション
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