高齢者の認知症一次予防に「数独」を活用、全国展開へ
数独などのパズル、認知症予防に効果
パズル専門誌「パズル通信ニコリ」を発行する株式会社ニコリと、一般社団法人日本数独協会が、全国各地へ生涯学習での数独活用を展開すると発表しました。
数独とは、3マス×3マスに区切られた9マス×9マスの正方形の枠内に、1〜9までの数字を書き入れるパズル。日本では1980年代後半以降に愛好され、2005年に英紙タイムズで掲載されると、世界で「数独ブーム」が起こりました。
認知症予防には脳のトレーニングが有効とされており、数独を含むパズルを継続して行うことで効果が見られると、トロント大学の研究で発表されています。
被災地支援から生まれた高齢者向け数独問題集
一般社団法人日本数独協会は数独の普及と振興の一環として、東日本大震災の被災地・岩手県大槌町で高齢者の認知症一次予防および生涯学習に取り組むNPO法人ソーシャルハーツ(川上 誠代表)を支援してきました。
その活動の中で、高齢者が生涯学習として数独を楽しんでいる一方、高齢者にとっては既刊の数独書籍が難しいことが判明。そこで数独協会監修のもと、株式会社ニコリから高齢者向けの数独問題集「じぃじとばぁば ようこそ数独!(500円税別)を4月に刊行しました。
本書の売上の2%は、被災地の復興支援として岩手県大槌町に寄付されることになっています。
「数独認定試験」などを通じて、全国へ展開
大槌町での取り組みをモデルケースとして今後、数独協会は生涯学習での数独活用を全国各地で展開していくと発表。各地の自治体ならびにNPOへ働きかけ、本書の活用や、数独イベントを開催するとしています。また、今年5月には大槌町で「数独認定試験」を開催予定。こちらも今後、全国へ展開することで、「数独」を通じた高齢者の生涯学習支援を進めていくとしています。
(画像は日本数独協会プレスリリースより)
▼外部リンク
一般社団法人日本数独協会プレスリリース
一般社団法人日本数独協会
株式会社ニコリ
特別非営利活動法人ソーシャルハーツ
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