小型発信器を用いた認知症向け電子見守りシステム販売開始
電子見守りシステムケアレア敬老の日に発売開始
平成28年7月20日、小型発信器及びスマートフォンを活用した電子見守りシステム、ケアレアを沖縄ハンズオンNPO及び琉球大学工学部との協力の下、開発し販売開始に至ったと株式会社国建システムが発表した。
なお、今回のシステム開発は沖縄県による委託事業である、ライフスタイルイノベーション創出推進事業により展開されており、販売開始日は敬老の日である。
不意の外出による失踪や事故防止を図って
現在高齢化社会の進行等を理由に認知症を抱える高齢者の数は増え続けており、その高齢者の介助に当たるのは多くの場合その家族だ。また、認知症固有の周辺症状の1つに徘徊があり、家族等の介護をする側の介護疲れを引き起こす要因の1つとなり虐待や拘束といった、事件を引き起こしかねないのである。
そこで今回国建システムは関連団体との協力の下、小型発信器とスマートフォンを連動させることで、徘徊による行方不明及び迷子の防止システムケアレアを開発したのだ。これを用いることで、不意の外出による行方不明やそれによる事故を防ごうというのである。
小型ビーコンの電波をスマートフォンで受信することで見守り
今回のケアレアは、認知症患者当人やその持ち物に付けられるビーコン(小型発信器)の発する電波をスマートフォン等に受信させることで認知症を抱える高齢者を見守るというものだ。
よって、GPS機能ではないため位置情報を得ることはできないが、ビーコンの電波が受信されなくなると音で通知されることから、外出に1早く気がつけ他のGPS機能付き製品の所持や外出の同伴等と、行方不明となる前に防止策を張ることができる。
そして、介護側の疲労を緩和させるだけでなく高齢者当人の安全も確保できるのだ。
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