まだら認知症とは

まだら認知症とは

脳血管性認知症で発生する、出来たり出来なかったりする症状

まだら認知症とは、認知症の種類ではありません。アルツハイマー型認知症などでは、認知機能全般に徐々に出来ない事が多くなっていきます。
それに比べ脳血管性認知症では、物忘れが目立っていても、判断力や理解力などは低下していなかったり、同じ事をしても出来る時と出来ない時が繰り返し起きたりします。
これは、脳梗塞や脳出血などで、脳の中に障害が起きている場所そうでない場所がある為や、脳の血流の状態の善し悪しで起こります。脳血管性認知症の、出来たり出来なかったりする症状を、まだら認知症と呼びます。

>>脳血管性認知症についてはこちら


まだら認知症の具体的な例

酷い物忘れが出ても理解力があることもあります

アルツハイマー型などでは、徐々に認知機能が低下し、物忘れが目立つようになると、受け答えもちょっとおかしいと気付いたりします。でもまだら認知症が起こる脳血管性認知症では、脳梗塞などの血管障害が起こる事で、急に症状が出始める場合もあり、さっき食べた事を忘れてしまっているという酷い物忘れがあるのに、理解力が必要な受け答えがしっかり出来る事もあります。


1日の内でも調子が良い時と悪い時があります

朝起きた時の着替えが自分では出来なかったり、話しかけても何も答えなかったりするのに、お昼を過ぎた頃には会話が出来、夕方には自分で着替えが出来ることもあります。調子が悪い状態は朝だけに起きるものではなく、人によって、また日によっても調子が良い時と悪い時があります。これは、本人が無精をしようと思っている訳ではありません。脳の血流が悪い状態のときは、ボーっとして、何も出来ないのです。


まだら認知症への対応の仕方

出来ない時は出来ないのだと理解し、無理強いしない

出来る時と出来ない時がある事を、家族や介護者が理解しておく事が大事です。出来ないものがどんどん出来なくなる訳ではなく出来る時がある為に、本当は出来るのにしないだけなのではないか、自分を困らせようとしているだけでは?と疑う家族もおられ、無理強いに繋がる場合があります。でもそうではなく、出来ない時は出来ないと理解して、介助が必要なら行うようにしてください。


出来ない時だけ介助

出来ることと出来ないことを確認しながらの介助が重要です。生活すべての介助はせず、出来ないものに対して手を差し伸べましょう。出来るものは自分で行う方が、残存機能を使うという良いリハビリになります。


まだら認知症の予防や改善策

まだら認知症で大きな脳梗塞を防ぐ

脳血管性認知症は、大きな梗塞や出血があってから起こるだけではありません。無症状の小さな梗塞を繰り返し起こし、認知症が起きている場合もあり、まだら認知症が起きている事で、脳梗塞が起こっているとわかる場合もあります。脳梗塞を起こした事がないのに、まだら認知症が見られたら受診しましょう。大きな梗塞が起こるのを防ぐ事が出来るかもしれません。


脳血管障害の治療を欠かさず、リハビリを行う

脳血管障害を治療し、これ以上の梗塞などを起こさないようにする事が必要です。定期的な受診を欠かさず、お薬を飲み忘れないようにしましょう。また生活習慣を見直し、バランスの良い食事、適当な運動をしましょう。

運動はリハビリにもなります。歩行が不安定な場合は付き添い散歩などをしてみましょう。本人を1人にせず、昔の話を思い出しながらたくさん話しをしてみてください。関わりを持つ事や、回想法を行う事で脳は活性化しますので、無理強いにならない程度に行ってみましょう。



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