物忘れと認知症の違いは?

記憶力は20代をピークに加齢とともに減退しますが、記憶力以外の能力は様々な経験や体験から学ぶことで20代以降も成長し、知能全体では50歳ごろまで伸び続けるといわれています。

しかしながら、多くの人は60歳頃になると記憶力に加えて判断力・適応力などに衰えがみられるようになり、知能の老化が始まります。記憶力の老化が進行し物忘れが次第に多くなるのもこの時期ですが、この物忘れは加齢に伴う自然なもので、認知症の症状ではありません。

加齢に伴う物忘れとは?

認知症ではない普通の物忘れは、例えば「うっかり約束の時間を忘れてしまう。」「印鑑をどこにしまったか忘れてしまい、探している。」などです。

健康な人の物忘れの場合、「約束をしたこと」、「印鑑をしまったこと」自体は覚えています。つまり「自分が忘れている」こと自体は覚えています。

認知症の症状としての物忘れとは?

認知症の症状による物忘れは、約束した「そのこと自体」を忘れたり、印鑑をしまった「そのこと自体」を忘れたりすることです。

体験自体を喪失しているので、認知症の患者は理由が分からず「約束なんかそもそもしていない」とか「印鑑がないじゃないか。きっと盗まれたんだ!」と怒ることがあるのです。



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