認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)とは

認知症の人が必要な介助を受けながら共同生活する場所です

認知症対応型共同生活介護とは、グループホームと呼ばれる地域密着型サービス事業の1つです。 1ユニット9人までの少人数で、入浴や食事、排せつなどの介助を受けながら共同生活をし、また機能訓練を行っていきます。

認知症のため日常生活に支障が見られるようになった人でも、家庭にいるような環境の中で、近隣の住民とも関わり合いながら、精神的に安定した生活が送れるように支援されるもので、2012年度時点で、約17万人の利用があります。


役割を持ち、出来る事を行って、症状の進行を緩やかにします

認知症によっては、集団になる事で不穏になってしまう共同生活に向かないタイプもありますが、集団でいる方が安心出来る人が多いとされるアルツハイマー型には最適な施設と言えます。ケアが必要な部分は、個人の人格を尊重しながら行われ、料理や掃除などは皆と協力し合いながら生活します。役割を持ちみんなと協力し合う事で、症状の進行を遅らせます。




グループホームの入所条件や設備、費用について

入所条件について

介護保険で要支援1を省く、要支援2以上の介護認定を受けた認知症の人が入所対象です。認知症であるという医師の診断書も必要となります。ただし、治療を優先すれば改善が可能な、急性の疾患による認知症である場合は入所できません。

また地域密着型のサービスなので、その地域に住んでいる(住民票がある)事も必要になります。ただ、入所時点で極端に暴力的なため共同生活が困難であったり、医療的ケアが必要な持病があったりする場合は、施設判断により入所できない場合があります。

>>日常生活自立度の判断基準一覧はこちら


グループホームの施設の設備について

共同生活ではありますが、基本的に部屋は1人部屋で、相部屋になる事はありません。ただし、1人では不穏で2人の方が落ち着くなど、入居者にとって有益な場合は相部屋になる事もあります。部屋は7.43 平方メートル(4畳半)以上となっており、トイレは施設によって部屋にある場合と、共同になっている場合があります。キッチンや浴室は共同です。

グループホームには医師は常駐していません。そのため、指定の医療機関があり、緊急時に対応出来るようにしています。また介護施設などとも連携し、夜間などの緊急時に対応出来るようにしています。


グループホームの1か月の費用について

料金は介護保険料については、介護度別に決まっており1割負担となっていますが、部屋代、食費、光熱費、入所一時金などはすべて施設によって異なります。入所一時金が不要な施設もありますが、数十万円に設定されている所が多く、1か月の費用は介護保険料や食費などを入れると、10万円~15万程度、中には20万円を超える施設も見られます。

グループホームの1日の流れ

起床→着替え・洗面→朝食準備・朝食・後片付け→掃除・洗濯・(入浴)・散歩→昼食準備・昼食・後片付け→昼寝・(入浴)・レクリエーション・おやつ→夕食準備・夕食・後片付け→着替え・洗面→就寝


すべてを介助するのではなく、出来る事は自分で行う生活

グループホームによって1日の流れは異なります。入浴は午前中か昼食後に行っている所が多く見られます。着替えや洗面、入浴、排せつなどに介助が必要な人には、介助が行われますが、食事の準備や後片付け、掃除や洗濯などは、出来るだけ入居者も一緒に行います。とはいえ、無理強いされることはありません。出来る範囲の事をみんなで協力し合うという生活になっています。


グループホームのメリット・デメリット

グループホームのメリット

認知症では、様々な問題行動が起きて、家庭では対処し切れない事も多くなりますが、施設では介護を学んだスタッフがケアを行うので、問題行動を減らせる事が期待出来ます。少ない人数ですので、目が行き届きやすく、緊急時も迅速に対応が出来ます。

また家庭的な雰囲気の中で精神的に安定して生活が出来、料理や掃除など出来る事を行うというのは、脳を活性化し残存機能を使う良いリハビリにもなるため、大きなメリットと言えます。


グループホームのデメリット

共同生活を行うために、相性が合わないなど、入居者間での問題が発生する場合があります。
また認知症以外に治療が必要な病気になるなど、医療的なケアが重要視されるような場合は、退去する必要が出る可能性があります。入居希望者に対して施設が少なく、入所までに時間がかかる場合が多く見られ、施設によっては入居費用が月に30万円近くになる所もあり、特養などの施設と比べると高めになっています。


グループホームの選び方

実際に施設に行き見学をしてみましょう

どんな施設でどんな対応をしているかを、家族が実際に見て、本人に合っているかを考えてみてください。安心して生活が出来ているかを知るには、そこで暮らしている入居者をご覧になってください。リビングなどで寛いでいるだけで、職員がいなかったり、汚物の臭いが充満していたりしないかなどで、職員の対応がわかります。

また、観葉植物などがそのまま置かれていないか、逆に何もない殺風景な部屋ではないかなどを確かめましょう。観葉植物など異食に繋がるものは危険ですが、全く置かないというのではなく、手の届かない場所に置くなど工夫されていれば、良い施設だと言えます。


施設の料金など、分からない事ははっきり聞く

料金は施設の設備や部屋の状態で全く異なり、また、日常生活費には含まれないで自費となるものあるため、始めに聞いていたものよりずっと高額になってしまう場合もあります。月にいくら必要かなど、分からない事があれば、はっきり聞く事が大事です。

また空き部屋や待機者状況を確認しましょう。良い施設は、待機者が多くなっていると思われます。しかし、すぐの入所を希望するなら、待機者がいない施設を探す必要があります。市町村などでは、定員や空室、待機者リストなどを所有している場合もありますので、問合わせてみましょう。






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