特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホーム(特養)とは

介護を受けながら終の棲家として余生を過ごす場所です

介護が常時必要で、在宅では生活が困難になった高齢者が入居出来る老人福祉施設の1つで、特養と呼ばれます。生活全般において様々な介護を受けながら生活し、基本的に終の棲家として余生を施設で過ごす人が多く、平成26年3月時点で、7982の施設があり、入所者は約52万人となっています。

特別養護老人ホームは、地方公共団体や社会福祉法人などが運営する公的な施設であるため、有料の老人ホームなどに比べ低料金となっており、約52万人余りの待機者がいるのが現状です。

居室により従来型とユニット型に分かれます

特養には、定員29人以下の小規模な地域密着型特養があります。これは、地域住人対象の特養として平成18年に導入されました。
特養は施設全体で介護を行う従来型と、施設としての定員数は従来型と同じでも、10人程度を1つのユニットとしてケアを行うユニット型に分かれます。ユニット型は、個人を尊重しながらも、家庭的な雰囲気の中で生活出来るようにしたものです。




特別養護老人ホームの入所条件や設備、費用について

入所条件について

介護保険で要介護1以上の認定を受けた人が入所申し込み出来ますが、平成27年4月以降の新規申し込みは要介護3以上となります。寝たきりなど介護度が重い、また経済的に在宅での生活が困難な人から優先して入所出来るようになっています。
長期入院が必要な病気や、伝染病にかかっていると入所不可とする施設が多くあります。地域密着型では、その地域の住民である(住民票がある)事が条件となります。

>>日常生活自立度の判断基準一覧はこちら


施設の設備について

従来型でも個室がいくつかある場合がありますが、基本的に相部屋主体となっており、浴室や食堂などは施設全体で1つないし2となっています。これに対しユニット型では、ユニットごとに介護は行われるため、浴室、食堂もユニットごとに配置され、リビングルームなども設けられています。浴室は寝たきりの方でも安全に入浴出来るよう、特別な浴室となっています。

また機能訓練室や医務室もあります。医師は常勤の設置義務はありませんが、嘱託医また協力病院が決められており、緊急時に対応しています。


1か月の費用について

料金は介護保険料として介護度別に決まっており1割負担となります。また介護保険料以外に、食費や部屋代、日常生活費などが加算されます。部屋代は相部屋か個室かで料金が異なり、従来型では介護保険料や食費、部屋代などを含め7万円~10万円、ユニット型では10万円~15万円が相場となります。一時預かり金などはありません。低所得で生活が困難になってしまう場合には、自己負担の上限が決められ軽減出来る措置がありますので、市町村に確認し「介護保険負担限度額認定証」を申請してください。

1日の流れ

6時から7時にかけて起床し順次朝食→12時に昼食→午後5時から6時にかけて夕食→午後9時に就寝


楽しく穏やかに生活出来るように考えられています

日中はレクリエーションや体操などを行ったり、おやつタイムなどを設けたりし、楽しくまた穏やかに過ごせるよう施設ごとに考えられています。
入浴は1週間に数回出来るように設定されています。食事はきざみ食やトロミ食など、利用者に合わせて形態を変え提供します。
また、花見や七夕など四季を楽しむ年間行事なども行われます。


特別養護老人ホームのメリット・デメリット

特養のメリット

最近はユニットケア型も増えて、個人を尊重したケアが行われるようになっている上に、他の介護施設と比べると費用が安く、多床型であれば1カ月数万円で入所が出来るのは大きなメリットです。また老人保健施設などとは異なり、一度入所すると基本的には退所になる事はまずありません。


特養のデメリット

老人介護保険施設のように一定期間で入退所判定が行われるものではなく、空きが出来なければ入所出来ないため、待機者が増えており、入所までに時間がかかります。その上、重度の要介護者や、経済的に困っているなど理由がある人が優先されるため、介護度が低いと入所は大変困難になります。また常勤の医師がいない事で、医療行為に制限があり胃瘻造設などがあれば、入所が認められない施設もあります。


特別養護老人ホームの選び方

何を重視するか考えて施設を探しましょう

何を重視するかによって、選ぶ施設は異なります。頻回に訪問したいと希望すれば、自宅近くの施設を探す必要があり、早く入所出来る施設を選ぶのであれば、待機者状況を確認する必要があります。料金的な事であれば、1か月にかかる費用を確認する、またケア重視であれば、ユニット型または地域密着型である施設を探す必要があります。


見学し施設の様子を確認しましょう

見学は予約すればどこの施設でも可能と思われます。職員の挨拶、対応はきちんとしているか、ユニットケアでも入所者がリビングなどに1人座りっぱなしにさせられていないか、また汚物の臭いが充満していないかなどを確認します。見学を申し込む時に、昼食時に見学出来るようにすると、介護の様子やどんな食事が提供されるのかも確認できます。

基本的に見学者を案内するのは、その日介護を担当している介護職員ではないので、介護に支障は出ないはずです。 ところが、介護から外れ介護職員が案内に回る所もあります。これは、介護が疎かになっているという事であり、且つ、介護職員でなければ質問を受けても説明出来ないという証拠です。
良い施設は、報告、連絡、相談がきちんと行われ、施設の誰でも見学者の質問に答えられるように指導されています。





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