認知症のリハビリテーションにアニマルセラピー
最近テレビやメディアなどで、病院の小児病棟や介護施設に犬が治療の役割を担っていることを紹介する内容をご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
今回は、アニマルセラピーについて説明します。
- この記事の目次
アニマルセラピーとは?
アルマルセラピーとは、「動物と触れ合うことで精神的・身体的に機能を向上させることにより、生活の質を向上させる療法のこと」を言います。アニマルセラピー犬と触れ合うことで、精神的な安定につながると言われています。「昔、犬を飼っていた」という方であれば、その頃を思い出し、懐かしい気持ちになるのではないでしょうか。
言葉は通じなくても、犬のしぐさや行動に愛らしさや癒しを感じ、世話をしたいという気持ちが芽生えます。そして、犬を介してコミュニケーションが活発になったり、世話をする、可愛がるといった行動が精神的安定につながると言われています。
実施する際に注意することは?
アニマルセラピーでは、専門家の指導のもとでセラピー用にトレーニングを積んだ動物とふれあいます。動物が好きな人や、以前動物を飼っていた経験がある人には効果的なリハビリといえるでしょう。しかし、病気により免疫力が低下している人、アレルギーのある人、動物が嫌いな人、トラウマがある人などは、配慮します。
また、アニマルセラピストが人も動物も負担にならないように事前に情報を確認して、関わってくれます。今後、ますますアニマルセラピーの効果が実証され、普及することと思われます。
出典:1)日本アニマルセラピー協会、アニマルセラピー/セラピー犬について(2019年5月27日アクセス)
2)上田智子,青木健.認知症高齢者に対するアニマルセラピーの効果.名古屋産業大学・名古屋経営短期大学環境経営研究所年報 (17), 53-57, 2018-03.
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