メープルシロップのアルツハイマー病予防効果とは

2016年4月1日

アメリカ化学会の会合で発表

カナダ・ケベック州に本部を置き、カナダ産のメープルシロップ産業を支えるケベック・メープル製品生産者協会は、先ごろアメリカで行われたシンポジウムにおいて、天然のメープルシロップが、アルツハイマー病による障害が脳細胞にまで及ばないようにする働きをもっている見込みがあることが示されたと発表している。

天然のメープルシロップを研究したトロント西部総合研究所のドナルド・ウェーバー博士は、細胞タンパク質が不正に折り畳まれたり凝集したりすることを防ぐ可能性がメープルシロップにあることを発見した。

ヒトが介在した実証試験が待たれる

別の研究でも動物のミクログリア脳細胞における神経保護効果が、天然のメープルシロップの抽出物から確認されることが示され、実証試験においてはアルツハイマー病の回虫モデルの寿命延伸に成功したという。

ロードアイランド大学のナヴィンドラ・シーラム博士は、「自然食品とアルツハイマー病抑制との関連性は研究が進められている。さらにヒトを介入させた検証が必要になってくるが、カナダ産メープルシロップの高フェノール抽出物には神経保護作用がある可能性がある」と述べている。

これまでの研究結果は、過去数年において、ユニークな健康効果をもつ100%天然の生成物であるカエデの樹木から直接採取された樹液を煮詰めてつくるメープルシロップにみられる固有の性質の発見に役立っています。
(プレスリリースより引用)

(画像はプレスリリースより)

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▼外部リンク
ケベック・メープル製品生産者協会 プレスリリース

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