雪国まいたけ、マイタケが認知機能に及ぼす影響に関する研究成果
学術誌 “Journal of Nutritional Science and Vitaminology” に掲載
ユキグニファクトリー株式会社(新潟県南魚沼市)は、学校法人神戸薬科大学や社会医療法人仁寿会加藤病院などの共同機関と実施した研究におきまして、マイタケを食べることで健康な高齢者の認知機能が改善する可能性を初めて明らかにしました。
認知症は根治療法が確立されておらず、健常状態および軽度認知機能障害から認知症への進行を防ぐことが重要とされています。本研究では、食用キノコであるマイタケ(Grifola frondosa)Y10M株の摂取が免疫システムを介し、加齢により衰えていく認知機能の維持に役立つ可能性を明らかにしました。本研究により示されたマイタケの認知機能への作用は、超高齢社会が深刻化している日本において、健康寿命の延伸に寄与するものと考えます。
2026年4月30日に本成果を報告する論文が学術誌 “Journal of Nutritional Science and Vitaminology” に掲載されました(Jogi et al. 2026 Volume 72 Issue 2 Pages 163-175.)。 また、本件は「日本農芸化学会2026年度京都大会」および「第80回 日本栄養・食糧学会」においても報告されました。
発表論文
タイトル:Maitake Mushroom (Grifola frondosa) Enhances Cognitive Function in
Healthy Older Japanese: A Randomized, Double-Blind, Placebo-
Controlled Trial
URL:https://doi.org/10.3177/jnsv.72.163
研究概要
(1)方法
健常な日本人高齢者(60~85歳、47名)を対象に、18週間のマイタケ摂食試験を実施した。参加者には、①マイタケ無添加食品 ②マイタケY10M株50g添加食品 ③マイタケC5304株50g添加食品のいずれかを毎日摂取していただき、摂取前と摂取18週後に認知機能を評価した。
(2)成果
•マイタケY10M株を摂取した方は、マイタケを摂取していない方に比べて認知機能が改善した
•マイタケY10M株を摂取した方では、免疫細胞であるNK細胞が活性化しており、認知機能の改善と相関性が見いだされた
•マイタケY10M株にて認知機能および免疫細胞への作用が認められた一方で、マイタケC5304株では大きな変化が見られなかった
(3)まとめ
マイタケが免疫システムを介して健常高齢者における正常な認知機能を維持する可能性が見いだされた。このことから、マイタケを日々の食事に取り入れることは、認知症リスクの低減につながり、健康寿命の延伸といった生活の質の向上に役立つことが期待される。
また、マイタケ菌株※1によって認知や免疫への効果に差があることが分かった。これは、同じマイタケであっても菌株によって期待される健康効果が異なる可能性を示す重要な結果と考えられる。今後、より多角的な検討を通じて、メカニズムの詳細を明らかにしていくことを目指す。
※1 菌株について
同じ種類に属する系統のキノコのこと。例えば、野菜が品種によって見た目や味が異なるように、キノコも菌株によって特徴が異なる。
※文頭写真はイメージ、文中写真はプレスリリースより
▼外部リンク
マイタケが認知機能に及ぼす影響に関する研究成果が学術誌 “Journal of Nutritional Science and Vitaminology” に掲載
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