話題の本『脳科学者の母が、認知症になる』、文庫版発売

2021年11月12日

記憶を失うと、その人は“その人”でなくなるのか?

単行本発売時に話題を呼んだ『脳科学者の母が、認知症になる』の文庫版が、河出書房新社から発売されます。アルツハイマー病になっても最後まで失われることのない脳の迫力に迫る。記憶を失っていく母親の日常生活を2年半にわたり記録し、脳科学から考察。認知症の見方を一変させる画期的な書です。

著者の恩蔵絢子(おんぞう・あやこ)さんは、1979年神奈川県生まれの脳科学者。専門は自意識と感情。東京工業大学大学院総合理工学研究科知能システム科学専攻博士課程修了。茂木健一郎氏と共著『化粧する脳』、翻訳書に『顔の科学』などを書かれています。

恩蔵さんは65歳で認知症と診断された母親と向き合い、「母らしさとは?」と考えながら、徐々に記憶を失っていく母親の記録を日記につけます。介護の世界では「その人らしさが大切」と言われます。脳科学の専門家がその見地から、自らの問題として考え続けた「その人らしさ」「母らしさ」を知ることができる一冊です。

文庫版の発売予定日は12月7日、価格は税込759円。

(画像は版元ドットコムより)

▼外部リンク
河出書房新社 公式HP


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