「アデュカヌマブ」AD治療薬として米FDAへライセンス申請
アルツハイマー病治療に大きな変化をもたらす可能性
米バイオジェン社とエーザイ株式会社(東京都文京区)は、アルツハイマー病治療薬候補である「アデュカヌマブ」について、米国食品医薬品局(FDA)へのBiologics License Application(BLA:生物製剤ライセンス申請)の提出を完了しました。
承認された場合、「アデュカヌマブ」はアルツハイマー病の臨床症状の悪化を抑制する初めての治療法となり、かつ脳内アミロイドベータ(Aβ)の除去が臨床結果の改善をもたらすことを実証した初めての治療法となります。
両社CEOのコメント
両社のCEOは「アデュカヌマブ」及び今回の申請について次のようにコメントしています。
(バイオジェンCEO、ミシェル・ヴォナッソス)
「ADは、現代の公衆衛生上の最大の課題の1つです。記憶、自立、そして最終的には私たちの大切な人々から日常生活動作の能力を奪います。今回のアデュカヌマブのBLAは、このような状態に関連する臨床症状の悪化と疾患の病理に対する治療法として初めてのFDAへの承認申請となります。私たちは、ADコミュニティへ進歩をもたらすことにコミットし、FDAによる本承認申請の審査に期待しています」
(エーザイCEO、内藤晴夫)
「ADの当事者、ご家族、介護者、そして地域社会で暮らす多くの人々が日々この疾患と向き合っています。高齢化に伴い、この疾患に対する社会的負担がグローバルに増大することが予想されます。今までADの病態生理そのものに関わり、症状の悪化を止めたり、遅らせたり、あるいは予防する治療法は存在していません。その中で、アデュカヌマブのBLA提出完了は、ADとの闘いにおいて重要な一歩を踏み出すこととなります」
(画像はイメージです)
▼外部リンク
アデュカヌマブ、アルツハイマー病治療薬として米国FDAへ生物製剤ライセンス申請完了
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 岩田淳先生インタビュー:第6回 MCIの誤解と予防・治療