「アデュカヌマブ」AD治療薬として米FDAへライセンス申請

2020年7月27日

アルツハイマー病治療に大きな変化をもたらす可能性

米バイオジェン社とエーザイ株式会社(東京都文京区)は、アルツハイマー病治療薬候補である「アデュカヌマブ」について、米国食品医薬品局(FDA)へのBiologics License Application(BLA:生物製剤ライセンス申請)の提出を完了しました。

承認された場合、「アデュカヌマブ」はアルツハイマー病の臨床症状の悪化を抑制する初めての治療法となり、かつ脳内アミロイドベータ(Aβ)の除去が臨床結果の改善をもたらすことを実証した初めての治療法となります。

両社CEOのコメント

両社のCEOは「アデュカヌマブ」及び今回の申請について次のようにコメントしています。

(バイオジェンCEO、ミシェル・ヴォナッソス)
「ADは、現代の公衆衛生上の最大の課題の1つです。記憶、自立、そして最終的には私たちの大切な人々から日常生活動作の能力を奪います。今回のアデュカヌマブのBLAは、このような状態に関連する臨床症状の悪化と疾患の病理に対する治療法として初めてのFDAへの承認申請となります。私たちは、ADコミュニティへ進歩をもたらすことにコミットし、FDAによる本承認申請の審査に期待しています」

(エーザイCEO、内藤晴夫)
「ADの当事者、ご家族、介護者、そして地域社会で暮らす多くの人々が日々この疾患と向き合っています。高齢化に伴い、この疾患に対する社会的負担がグローバルに増大することが予想されます。今までADの病態生理そのものに関わり、症状の悪化を止めたり、遅らせたり、あるいは予防する治療法は存在していません。その中で、アデュカヌマブのBLA提出完了は、ADとの闘いにおいて重要な一歩を踏み出すこととなります」

(画像はイメージです)

▼外部リンク
アデュカヌマブ、アルツハイマー病治療薬として米国FDAへ生物製剤ライセンス申請完了


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