バイオジェンの治験薬 アルツハイマーの進行を遅らせる
2015年3月30日
アルツハイマー認知症治療薬のデータを発表
アルツハイマー認知症治療薬を開発しているバイオジェン・アイデックは、3月20日、フランスで開催している学会で、臨床試験のデータを発表した。
今回のデータは、アルツハイマー病治療薬の小規模な第1相臨床試験の結果を報告した。
166人を対象とした結果
バイオジェンの発表したデータは、軽度~中度の初期アルツハイマー病患者166人を対象とした高用量の治験薬「BIIB037」とプラシーボの比較を行った。
「BIIB037」は、脳内のベータアミロイドを減少させ、認知低下の度合いも和らいだ。また、投与量を増やし、投与期間を延ばすことで、今以上の効果が期待できる。アルツハイマー病の原因は、いまだに解明されていない。
過去の創薬は、全て失敗になっているため、今回の新薬が承認される保証はない。しかし、統計上では、有意な認知症劣化の進行を遅らせた結果が確認された。
今後へ期待と課題
今回、166人の小規模臨床試験結果から、バイオジェンは、アルツハイマー病患者1000人を対象とした大規模な臨床試験を行うことを決めた。
バイオジェンは、安全性と認容性についても許容範囲としているが、頭痛が起きるという副作用の結果も出ている。今後、副作用の課題についても解明が必要になってくる。
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バイオジェン・アイデック・ジャパン
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