エーザイ、認知症治療薬創出をめざす探索研究所「G2D2」開設

2019年7月26日

米マサチューセッツ州ケンブリッジで本格稼働

エーザイ株式会社(東京都文京区)は、米国マサチューセッツ州ケンブリッジの新たな探索研究所 (G2D2:Eisai Center for Genetics Guided Dementia Discovery)の開所式を行い、同施設において本格的に研究活動を開始しました。

G2D2では、これまでエーザイが培ってきたヒト遺伝学、データサイエンスおよび精密化学合成の強みを融合させた新たな創薬アプローチにより、認知症開発パイプラインの拡充に向けて、Aβ(アミロイドβ)やタウの次の創薬ターゲットを見据えた認知症神経免疫療法にフォーカス。具体的には、ヒト遺伝学とヒューマン・バイオロジーを駆使し、脳内免疫システムを標的とした認知症に関する革新的医薬品を創出することをめざすとしています。

多元的かつ包括的なアプローチによる認知症治療薬の探索研究

同社はアルツハイマー型認知症の標準治療薬のひとつであるアリセプト®を生み出すなど、35年以上にわたる認知症領域の創薬活動を通じて培った経験と充実した開発パイプラインを有しています。現在、筑波研究所をハブとし以下のベンチャータイプの探索研究拠点が有機的に連携し、多元的かつ包括的なアプローチによる認知症治療薬の探索研究に取り組んでいます。

筑波研究所: 脳神経系低分子創薬に豊富な経験を有し、創薬研究のハブ機能を担う
G2D2(米国): ヒト遺伝学、データサイエンス、精密化学合成に強みを持ち Imuunodementia 研究を担う
カン研究所(神戸市): 細胞生物学を基盤とするグリア細胞研究を担う
ハットフィールド研究所(英国): 英国アカデミアとの連携によるオープンイノベーション型創薬を担う
エーザイ・慶應義塾大学認知症イノベーションラボ: 脳防御機構のリバーストランスレーショナル研究に取り組む

(画像はイメージです)

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エーザイ、認知症治療薬創出をめざす探索研究所「G2D2」が米マサチューセッツ州ケンブリッジで本格稼働


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