認知症改善プログラムドキュメンタリー「僕がジョンと呼ばれるまで」福岡市で上映

2015年3月19日

認知症改善プログラム「学習療法」の長期取材

“脳トレ”で知られる川島隆太教授(東北大学加齢医学研究所)と公文教育研究会が、介護現場協力のもと開発した「学習療法」。この学習療法実施の長編ドキュメンタリーが、映画「僕がジョンと呼ばれるまで」(2013年)だ。

仙台放送がアメリカでの実証研究を取材したものだが、ドキュメンタリー映画として2013年4月にアメリカンドキュメンタリー映画祭・最優秀観客賞、2013年5月にはベルリン国際フィルムアワード・特別選考賞を受賞している。

認知機能や自立機能の改善を図る「学習療法」

利用者の平均年齢が80歳で、多くの利用者が認知症だというアメリカ・オハイオ州の介護施設が舞台。主人公は認知症と診断されて2年目のエブリン(93歳)と介護スタッフのジョン。

この二人が認知症改善を目指し学習療法に挑戦、はじめは名前も覚えてもらえないジョン。じょじょに笑顔が増し、ジョークまで話せるようになるエブリン。

学習療法のねらいは、スタッフが一緒になって読み・書き・計算に取り組むことで、言葉や感情などをつかさどる前頭前野を活性化させることにあるという。

福岡市での上映は3月26日・場所は中央市民センター

映画「僕がジョンと呼ばれるまで」は、昨年3月より全国で順次公開されてきた。このたびの上映会は、福岡県内で学習療法に取り組む福祉施設などの企画により実現。

認知症治療に希望を与えてくれる、登場人物のあふれる笑顔が印象的なドキュメンタリー映画。福岡市以外にも県内での上映予定あり。詳しくは主催者の九州共同映画社(092-741-7112)まで。

▼認知症関連おすすめ書籍

▼外部リンク
映画「僕がジョンと呼ばれるまで」公式サイト
学習療法研究会 ■公式サイト

【この記事を読んだ方へのおすすめ記事】

このページの
上へ戻る