TAU BIO-LOGIC、モノクローナル抗体のヒト化を発表

2019年5月7日

アルツハイマー病と進行性核上性まひの治療薬として開発中

TAU BIO-LOGIC CORP.は18日、英国を拠点とするグループLifeArcと共同で、C末端トランケートtau(tauC3)を標的とする「モノクローナル抗体(TBL-100)」のヒト化にこのほど成功したと発表しました。

「モノクローナル抗体(TBL-100)」は、アルツハイマー病(AD)と進行性核上性まひ(PSP)の治療薬として開発中の抗体です。ヒト化抗体は、13pMのtauC3に対する親和性(これらを標的とする、市販されているほとんどの治療用抗体より約100倍高い)と、全長tau(FLT)に対しては1000倍高い特異性を有します。

抗体の高い親和性と特異性は、現在開発中の他のtau抗体と比べ、有効性や安全性の向上につながることが期待されます。アルツハイマー病では、tauC3は疾患経過の初期に形成され、そのレベルは認知機能低下と相関します。TauC3は細胞内神経毒性を引き起こし、さらにtau増殖の主な推進因子であると考えられています。

ハーバード大学医学部のブラッドリー・ハイマン教授によって行われた研究は、TBL-100にアルツハイマー脳内のtau増殖を阻止する潜在力があることを実証しています(Nicholls et al., 2017; PLoS ONE 12(5): e0177914)。進行性核上性まひでは、tauC3の産生と活性は一塩基多型(SNP)に関連しており、同疾患の重大なリスク因子である。従って、TBL-100は同疾患にも有益である可能性があります。

詳しい内容は下記外部リンクよりご覧下さい。

(画像はイメージです)

▼外部リンク
TAU BIO-LOGICがTauC3タンパク質を標的とするピコモル親和性モノクローナル抗体のヒト化を発表


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