創薬支援用iPS細胞由来分化細胞「アイセル ミクログリア」新発売
新薬開発の効率化に貢献
富士フイルム株式会社(東京都港区)の米国子会社で、iPS細胞の開発・製造のリーディングカンパニーであるFUJIFILM Cellular Dynamics, Inc.(フジフイルム・セルラー・ダイナミクス社)は、創薬支援用iPS細胞由来分化細胞「iCell® Microglia」を、1月下旬より富士フイルム和光純薬株式会社を通じて発売します。
「iCell® Microglia」は、ヒトiPS細胞を、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経疾患の発症に関与することが知られているミクログリア細胞に分化誘導した創薬支援用iPS細胞由来分化細胞です。この細胞を用いることで、ヒト生体における中枢神経系に近い環境で新たな評価方法を構築できるため、新薬の研究開発の効率化に大きく貢献します。
現在、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などの神経疾患の多くは、原因を特定できておらず、根本治療薬の創出が非常に困難となっています。このような中、脳や脊髄に存在する免疫細胞で、死んだ神経細胞や脳内に集積したアミロイドβを貪食したり、傷ついた神経細胞の再生を促したりするなどの免疫機能を持つミクログリア細胞は、神経疾患の発症時に、変性した神経細胞の周囲に集積したり、異常活性を起こしたりすることが知られており、神経疾患領域の新薬開発における有望なターゲットとして注目が集まっています。
富士フイルムをはじめ、株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングや富士フイルム和光純薬、FUJIFILM Irvine Scientific, Inc.などの富士フイルムのグループ会社は、それぞれの技術・ノウハウを活用することで、再生医療の産業化に貢献していくとしています。
(画像はイメージです)
▼外部リンク
アルツハイマー型認知症などの神経疾患領域において、ヒト生体に近い環境で新薬の評価が可能 創薬支援用iPS細胞由来分化細胞「iCell(R) Microglia(アイセル ミクログリア)」新発売
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- ユッキー先生の認知症コラム:第3回 物忘れが心配、認知症を予防するには・・・(その1)