ある父を巡る哀しい喜劇、舞台「Le Père 父」
2018年12月6日
認知症は誰にとっても身近な話
認知症の父親と、その父に翻弄される娘を描いた、フランス発の舞台「Le Père 父」が日本の名優たちにより、東京・兵庫などで公演となります。フランスでは、演劇賞最高位のモリエール賞・最優秀脚本賞などを受賞した、フロリアン・ゼレールの作品です。東京公演は2019年2月2日(土)〜24日(日)、東京・池袋の東京芸術劇場シアターイースト。兵庫公演は、2019年3月16日(土)〜17日(日)、兵庫県立芸術文化センター。その他、上田、高知、名古屋、松本にて公演予定です。
認知症の父役を橋爪功さん、娘役は若村麻由美さんが務めます。自分自身の信じる記憶と現実との乖離に困惑する父と、父の変化に戸惑う娘。驚くほど無防備な愛の残酷さと忍耐の限界をユーモラスに描いた本作は、現代版『リア王』とも呼ばれ、記憶や時間が混迷していく父の視点で観客が物語を体験していく、という斬新な手法で描かれた哀しい喜劇です。
あらすじ
80歳のアンドレ(橋爪功)が1人で暮らすアパルトマンに、娘のアンヌ(若村麻由美)が駆けつける。若い看護師が泣きながら彼女に電話をしてきたため、父に何らかの異変を感じ、行くはずだった旅行を急きょ取りやめてやって来たのだった。アンドレは看護師を自分の腕時計を盗んだと悪党呼ばわりし、自分は1人でやっていけるから看護師の助けなど必要ないと言いはる。しかし、アンヌに指摘されると、その腕時計はいつもの秘密の場所に隠してあった。なぜアンドレは誰も知らないはずの自分の隠し場所を知っているのか……。
今自分が居るのは、長年住んだ自分のアパルトマンなのか? この女や男は誰なのか? 何が真実で何が幻想なのか?
東京公演のチケットは全席指定・税込で、一般7,000円、65歳以上 6,000円、25歳以下3,000円、高校生以下1,000円となっています。詳しくは下記外部リンクよりご覧下さい。
(画像は公式HPより)
▼外部リンク
ある父を巡る哀しい喜劇 舞台「Le Père 父」
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