東大、アルツハイマー病早期段階の進行過程を解明
2018年5月20日
J-ADNI研究の成果
東京大学大学院医学系研究科の岩坪威教授らのチームは、日本人のMCI(軽度認知障害)が認知症に進展してゆく過程を初めて明らかにしました。これにより、アルツハイマー病の進行や薬剤効果を早期段階から評価できることから、治療薬開発の加速に資することが期待されます。
米国では、アルツハイマー病治療薬開発のため、予防・治療の対象として重要な軽度認知障害(MCI)などの早期段階を、画像診断やバイオマーカーを用いて精密に評価するAlzheimer’s Disease Neuroimaging Initiative(ADNI)研究が進められてきました。
日本でも2008年より東京大学・岩坪威教授を主任研究者として、全国38の代表的な医療研究機関と、脳画像診断、バイオマーカーの専門家が結集して、日本のADNI研究(J-ADNI研究)が開始され、今回の成果に至ったものです。
J-ADNI研究では全国で総数537例、うちMCI 234例が3年間にわたり追跡され、今回米国ADNIチームと共同でデータの比較解析が行われ、MCIの進行過程は日米で極めて似ていることがわかりました。民族を超えた共通性と民族ごとの特徴が実証されるとともに、J-ADNIとADNI研究のデータの妥当性や意義を、更に詳細に検証することが可能となりました。
(画像はイメージです)
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東大、J-ADNI研究によりアルツハイマー病早期段階(軽度認知障害)の進行過程を解明
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