米ES社、患者iPS細胞由来の疾患モデル組織を販売開始

2018年4月8日

世界最速の分化誘導が可能

米国のバイオテクノロジー企業 Elixirgen Scientific(エリクサジェン・サイエンティフィック)は、様々なヒト疾患モデル組織の販売を開始しました。カリフォルニア再生医療機構 (CIRM)のヒト多能性幹細胞 (hPSC)バンクのiPS 細胞の商業利用ライセンス取得により、分化細胞を流通・販売することが可能となったものです。

同社独自のQuick-Tissue™技術はiPS細胞やES細胞を世界最速の10日以内に高効率に様々な細胞へ分化誘導が可能です。分化可能な細胞種は血管内皮細胞、GABA作動性神経、ドーパミン神経、コリン作動性神経、骨格筋や肝細胞であり、さらに新規の細胞種を追加する予定です。

カリフォルニア再生医療機構の幹細胞バンクと同社のQuick-Tissue™分化誘導技術を組み合わせることで、1,600の細胞ラインの疾患研究に必要な組織を提供できるようになりました。これにより、世界中の研究者は、アルツハイマー病、自閉症、脳性麻痺、脂肪性肝疾患および他の疾患の患者のiPS細胞由来の様々な神経、血管内皮細胞、骨格筋、肝細胞などの組織が研究に活用できるようになり、多くの疾患の治療法研究を加速させることが期待されます。

※文頭写真はiPS細胞から5日間で分化させた神経細胞(画像はプレスリリースより)。

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