米ES社、患者iPS細胞由来の疾患モデル組織を販売開始
2018年4月8日
世界最速の分化誘導が可能
米国のバイオテクノロジー企業 Elixirgen Scientific(エリクサジェン・サイエンティフィック)は、様々なヒト疾患モデル組織の販売を開始しました。カリフォルニア再生医療機構 (CIRM)のヒト多能性幹細胞 (hPSC)バンクのiPS 細胞の商業利用ライセンス取得により、分化細胞を流通・販売することが可能となったものです。
同社独自のQuick-Tissue™技術はiPS細胞やES細胞を世界最速の10日以内に高効率に様々な細胞へ分化誘導が可能です。分化可能な細胞種は血管内皮細胞、GABA作動性神経、ドーパミン神経、コリン作動性神経、骨格筋や肝細胞であり、さらに新規の細胞種を追加する予定です。
カリフォルニア再生医療機構の幹細胞バンクと同社のQuick-Tissue™分化誘導技術を組み合わせることで、1,600の細胞ラインの疾患研究に必要な組織を提供できるようになりました。これにより、世界中の研究者は、アルツハイマー病、自閉症、脳性麻痺、脂肪性肝疾患および他の疾患の患者のiPS細胞由来の様々な神経、血管内皮細胞、骨格筋、肝細胞などの組織が研究に活用できるようになり、多くの疾患の治療法研究を加速させることが期待されます。
※文頭写真はiPS細胞から5日間で分化させた神経細胞(画像はプレスリリースより)。
▼外部リンク
患者iPS細胞由来の疾患モデル組織を販売開始
おすすめ記事リンク
- 【PR】治験参加者募集中!もの忘れなどのある高齢者でも、安心して使える睡眠治療薬の提供を目指して
- 11/28(木)「オンラインフレイル予防講座」防災編を開催(福岡市)
- 10/30(水)「オンラインフレイル予防講座」口腔編を開催(福岡市)
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「脳のスペックを最大化する食事」7/20発売
- 認知症予防医/広川慶裕医師の新刊「潜伏期間は20年。今なら間に合う 認知症は自分で防げる!」
- 広川慶裕医師の、認知症予防のことがよく分かる『認トレ®️ベーシック講座』開講!
- 知ると知らないじゃ大違い!民間介護保険って何?
- 酸化ストレスを減らすと認知症予防に!秘密はサプリメント
- ユッキー先生の認知症コラム第92回:あるべき姿の認知症ケア
- 認知症専門医による認知症疾患啓発イベントを開催
- ポイントは食生活にあった。認知機能維持に必要なのは・・・
- 認知症予防は40代から!摂ると差が出る栄養素とは。
- 山口先生のコラム「やさしい家族信託」第17回:Q&A 外出自粛で、認知機能の低下が心配。家族信託、遺言、後見、今できることが知りたい
- 岩田淳先生インタビュー:第6回 MCIの誤解と予防・治療